シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「ちっともぞんじませんでした」

アニメ好きの私、なぜかこのトシで「小公女セーラ」を見ています(^^;
原作も読んでみたくなって、図書館で借りました。

最初はお金持ちの娘だったセーラが、親をなくして文無しになり、
生徒として入った寄宿学校のメイドになります。
学校経営者をはじめ、他の使用人にも苛められたり・・・
最後は、亡き父の友人と会うことができ、父の遺産を受け取って、お金持ちのお嬢様に戻ります。

ネットで見たアニメ紹介でも、「虐めが酷くて、見ていて凹む」と書いてあったので、どうかな・・・とは思ったのですが、ついつい続けてみています。

何だか、セーラにシンクロするんですよね。
私はこんなにこき使われたり、あからさまな意地悪をされたことはないですが、自分の子供時代のベース「理不尽な待遇。思いやりのない保護者。気持ちを分かろうとしてもらえない哀しさ」などが、共通するのかな。

原作では、お金持ちに戻ったと知った校長が、セーラに学校に(生徒として)戻らせようと「私はお前を愛してきた」と言います。

セーラは「そうとはちっとも存じませんでした」
と言って、学校に戻るのを断ります。

うんうん、これでいいんですよね。
文無しになったセーラに衣食住を与えたのは校長ですが、不当な意地悪もあったし、働かせることで、その対価も受け取っていました。

わたしも、子供のときは世話をしてもらい、生活費も学費も出してもらったけど、親の言いなりになったり、いい成績で虚栄心を満足させたり、十分対価を払いました。

今後は、はなれていいんだ。それが全うな感覚だ、と励まされた気がします。



それにしても、今度言ってみたいなぁ。

こなき爺は、よく
「お父さんがどんなにお前達を愛してきたか、この愛の深さをちっともわかっとらん。」(この愛に報いるべく、お父さんが満足する言動をしなさい)
と言って、恩の押し売りをします。

  「そうだったんですか? ちっとも存じませんでした」