親のこともそうですが、自分達の老い先も気になります。
子供がいれば、火葬と骨の始末くらいは頼めるだろうし、いい関係でいられれば、入院の時の「保証人」にもなってくれるかもしれません。
でも、子供がいないと・・・
いくら、「成年後見人」制度を使ったりしても、認知症にでもなれば、なけなしの財産を騙し取られて、路頭に迷うかもしれない。
自分の衰えを自覚できず、もたもたしているうちに、福祉サービス利用申込みをする気力すらなくなっているかもしれない。
心配はつきません。
以前TVでお手本になる方を見ました。
80代の女性。
看護師さんとして勤め上げた方で、生涯独身。現在も独り暮らし。
ご本人の「一人で最期を迎える」覚悟の潔さに、目の覚める思いでした。
急に倒れても、自分の持病や飲んでいる薬などが分かるようなメモを常に持ち歩く。
自宅にも、そのような書類を用意。
取材でお住まいの様子も写っていましたが、きちんと整理され、無駄な物もない。
(TVで出ていたかは分かりませんが)きっと、急な入院時用の「入院バッグ」も準備済みなんだろうな~という感じ。
出来る限りの準備はして、あとは天に任せる・・・
分かっていても、なかなか実行できるものではありません。
お話している口調などもとてもしっかりしているのに、肩肘張った感じはありません。
まさしく、一つの悟りの域に達しているとでも言うのか・・・
あぁ、「腹をくくる」っているのは、こういうことなのね、と思いました。
お友達になりたい感じ。
私もいずれはああなりたいです。
まずは、毒親への期待を捨て去ることですね。
苦しいのは、どこかに、「健全な親の愛情が得られれば・・・」という未練を捨て切れていないから、とネットに書いている方がいましたが、そうだと思います。
得られなかったものへの憧れや、未練を断ち切るにはまだまだ時間がかかりそうです。