シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

橋本治のかけこみ人生相談 橋本治著

書名の通り、「人生相談」をまとめた本です。
他の人ってどんなことで悩んでいるのかな? というのと、悩みごと・迷いごとの解決の参考になる話があるかな?というのと・・・という、真面目な理由じゃなくて、気楽な暇つぶし的読み物として読みました。
面白かったです。著者の語り口はかなり好きかも。

何かで悩んだら、苦しくても掘り下げるしかないんだな、と感じました。


未だに毒親に悩むACな私としては、参考になったのは、「母親に会いたくない40代女性」の悩みへの回答。
「お母さんが嫌いだから、私は帰省しません」と言い続けましょう。母親は理解しないでしょうが、それでも言い続けましょう。犬の躾と同じです。 
魔女の呪いを解くには、「相手の言うことに耳を傾けない」ということが必要です。

いいなぁ。
私も未だに違う形でこれを続けていますが、まだ相手を黙らせることが出来ていません。
諦めずに続けるしかないな、と励まされた気分です。
長年親の言うことを聞いてきたから、その分相手は「好きにできる」と私をなめているわけで、躾直しには時間がかかりそうです。まぁ、私に嫌われたことを認識する日は来ないでしょうが、向こうから接触してこなくなったらそれでOKです。


「コンプレックスで胸が張れない」のではなくて、「胸を張らないからコンプレックスにつぶされる」です。

幸福というのは「余分なことを考えなくてすむ状態」です。
 これを読んだとき、「だからマインドフルネスが精神衛生上いいんだな」と思いましたが…

「何も考える必要がないから幸せそうに見える」という人たちは、深い考えなくしてそういうこと(いじめられている人がいるのを見て見ぬふりをする、など)をします。
こう説明されると、”あぁ、多数派でいる安心感と横暴ですかね…”になりました。