シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

堀文子画文集 1999~2009

手芸デザインの参考になるかと借りた本。
著者の文章も添えられていて、エッセイ付き画集のようで楽しめました。

著者自身も言っていますが、画風が一定ではありません。そこが興味をひきました。
10年間の作品集ですが、画風が全く違う作品が次々出てきて、別の人の作品を集めたものと言われても、すんなり納得できる感じです。
こういうスタンスでい続ける潔さと覚悟が、この作風を生むんだな…と納得。
同じように真似は出来ずとも、見苦しく過去に縋るようにはなりたくないな、と思いました。

空っぽでありたい
驚き続けるために、私はいつも空っぽでなければならない。過ぎたことを忘れ、過去の業績に頼らず出来上がったものをこわし、始めて迎える今日に全身を傾けたい。何も知らなった幼い日の無心に帰ることが、私の修行だと思っている。


堀文子さんは、他の文章でも、私だったら「初めて」とするところを、「始めて」と書いておられて、それに理由があるのかないのか伺ってみたいです。