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逆境的小児期体験

読み始めた本「小児期トラウマがもたらす病」で知った言葉:逆境的小児期体験(ACE)

この本では、18歳までにこういう経験がありましたか? 10項目のうち、いくつ当てはまるかのアメリカでの調査結果と、大人になってからの病気についての研究結果が取り上げられています。
項目は、虐待体験や実親との別離、面前DV体験、家族の精神疾患や家族の収監歴などです。

自分の結果がショックでした。
勿論、自分が虐待体験者で、父親はアルコール依存症の傾向があり、自己愛性人格障害者(単なる”個性”超えた歪みがある)だと今では分かっています。
ショックだったのは、そのことではなく、自分はこの10項目のうち 約4個(アバウトなのは、”ちょっと当てはまるかな?が2個あったので、勝手に3+0.5×2と考えました)該当しました。

裏を取ろうと検索すると、こういう情報がありました。(サンプルはアメリカ)
MMWR59(49):1609-1613
Adverse Childhood Experiences Reported by Adults - Five States, 2009
ACEの経験がない(0ACE)との回答は40.6%、1ACE:22.4%、2ACE:13.1%、 3ACE:8.8%、4ACE:6.5%、5ACE以上:8.7%であった。

4ACEな私は、逆境的小児体験の重い方15.2%に入るってことらしい…。
ちょいと控えめに3ACEとしても、重い方 24%。

本はまだ途中ですが、「予測不可能な慢性ストレス」の悪影響が強いそうで、「激しい暴力、暴言はなかった」と言い訳しようにも、悪影響度で言うと、あまり変わらないらしいです。

当てはまる項目が0の人と比べ、4の人は、がんになる確率 2倍。 うつ病は4.6倍。
自己免疫疾患のリスクは1上がるごとに2割増し。
6以上の人は寿命が20年短い・・・。


これまでの自分の病歴を考えても、
 ACな自分を自覚してあれこれ考えるようになってから酷くなった片頭痛
 原因不明の微熱と倦怠感、思考の空転など(慢性疲労
 一時期、アレルギー性の軽い喘息だったのも関係あるのかも。
  (喘息とストレスの因果関係はよく言われています)
この三つは、おそらくACE(逆境的小児体験)の悪影響が体に出たんだよな…。

今は微熱の不調は少ないですが、なくなってはいません。
ずっと体内に炎症があるのかな~と疑ってきましたが、可能性は否定できないようです。

逆流性食道炎や十二指腸炎は、もともとは最初の勤務先に不適応で体調を崩した時の後遺症。
この不適応の一因が、ACな私の認知の歪み。


認知が歪んでいるので生きづらい
多数派とOSが違うので、「意気投合」できない=対人関係での充実感や幸福感がかなり低い

これは自覚がありましたし、うつ病にもなりやすい(一時期なっていた気がするし)のは理解していましたが、その上他の体の病気になりやすいんですか?

もう、勘弁してくれって感じです。
こんなものまで押し付けた人たちと、縁を切って正解です。




再就職は早まったのかもしれない。
ストレスがかかると、すぐに炎症反応が起きて、体へのダメージが蓄積しやすいシステムが作られているとすれば、私の場合は、「逃げ腰」ぐらいでちょうどいいのかも。
ボッチで残されるのは嫌だから、寿命が縮むのはいいとしても、自己免疫疾患とかなりたくない・・・。
かなりしんどいんですよ、あれは!

まぁ、仕事は辞めれば済む話なので、ここは落ち着いて、本の続きを読むことにしよう。
(対処法も書いてあるらしい)