シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

お寺はじめました 渡邊源昇著

サラリーマン家庭で育った男性が、15歳で出家して、日蓮宗のお寺を開いた話。
夫実家は禅宗ですが、わんこの供養は日蓮宗のお寺にお願いしています(この辺が”葬式仏教”なのかもしれない・・・。著者がペットの法事をやった話があったので、日蓮宗は動物の法要もOKな考え方なのでしょうか。宗派によってはやらないと聞いたことがあるような、ないような。実情は分かりません)

図書館の「新着本コーナー」に置いてあり、目が合ったので借りました。

丁度働き始めた時なので、励ましになる内容でした。
著者は既存のお寺の跡を継ぐのではなく、新しくお寺を作りました。
お寺を新たに始める時に、一定期間日蓮宗の援助を受けることが出来たのですが、一からの活動で、文字通りの「草の根運動」な活動の様子も綴られています。駅前でチラシを配ったり。地道だ・・・。

一番印象に残ったのは、法話の練習の話。
喜んで聞いてもらえる話を、おおよそ決まった時間でやるには、それなりのスキルが必要-言われてみれば当たり前のことですが、お坊さんが法話の練習をすると考えたことがなかったので、新鮮でした。
葬儀や法事での話となると、聞き手もデリケートな精神状態なので、内容や間のとり方も難しいだろうな…と思います。


何事も、失敗しながら修行を重ねる以外の方法はないわけで・・・私も自分のペースでゆるゆると進んでいけたら、と思います。