なるほど。確かにその通り。
我が家の場合は、
・アイロンがけ(夫のYシャツと出勤用スラックスしかアイロンしない)
・靴磨き(同上)
・晩酌お酒の在庫管理と購入
(私はたまに飲む自分用ワインを1本用意していますが、ほかは全部夫専用)
これは「夫の為だけの家事」なので、夫負担に上乗せしたいですけど(笑) 基本半々ですね。
「私のためだけの作業」=あふれる私物の整理整頓などは、もともと気持ちの上で「家事」としてカウントしていませんし。
でも、家事を論じるうえで、忘れられていることが多いのが「マネジメント料」。
私はこれの算定を、声を大にして要求したい!!
これが一番大変なの!! 脳が疲れるの!!
指示された家事をやるだけなら、疲れ半分なの!!
「衣類」も、
単に日ごろの手入れ(洗濯、クリーニング、アイロンがけ、靴磨き)だけでなく、
老朽化による買い替え、
家族メンバーの希望による購入、
定期的なチェックと在庫管理、
我が家の予算に合わせた”衣料品にかける金額”の算定と、予算を守る行為・・・or オーバーしたら他を圧縮する工夫 or どこぞからお金をひねり出してくる技(あるのか??)
・・・・と、少し考えただけで多岐にわたるのですが、特に、「在庫管理」や「予算組み」、「クリーニングに出すタイミングの判断」などは「家事労働」としてカウントされているのを見かけません。
「名前のない家事」としてTVで取り上げられているのはみましたが。(私が気づいていないだけかもしれませんが)
でも、こういう「管理業務」の精神負荷と責任が実は重いのですよ。
一般企業で「管理職」の給料が高いのは、これをやるからでしょ?
先日の短期肉体労働バイトでも、社員さんもほぼ同じ仕事をしていた時間も沢山ありましたが、多分、時給換算だとバイトの3倍以上もらっている人たちです。(年収600万と考えて)
その内訳イメージは・・・私がやったバイトの管理者で考えると、
1000円・・・バイトレベルの労働に対する対価
500円・・・・バイトでもできなくはないけれど、多少の熟練を要する作業(機械を動かすとか)
場合によっては他部署に応援に行けるスキルがあること の対価
1500円・・・バイトの指導・管理(休憩時間を適切なタイミングで取らせたり、その都度作業を指示したり)
他部署や上司との連絡・打ち合わせ、
必要な場合の応援要請、
全体スケジュールの把握と管理&先読みして必要な物品を確保する、
などへの対価
家事も、本当に夫婦で分担していて、家庭の予算組みと管理は夫婦で話し合い、同じ負担でやったうえで、
「衣類関係は夫担当」になったら、妻はノータッチで全てが完了しているのがデフォルト(必要に応じて担当者(夫)から指示や意思確認はある)でないと、「分担している」とは言えない。
「洗剤が切れていないかな」とか、「洗濯機のフィルター掃除はしてあるかな?」とか、妻がチェックしないといけないなら、「マネジメント料」発生ですよ!と思うのです。
目に見える労働の分担率は夫:妻=9:1でも、対価で考えると、控えめに言っても7:3になっちゃうんじゃないの?
だって、「管理職」の方が労働対価は高いんだから。
こういう感じで一つ一つを検証して、「マネジメント料」を加算していくと、多くの家庭で「家事負担を半々」にしようと思ったら、「家事労働の8割は夫がやって、妻がマネジメント」でバランスが取れるくらいになるんじゃなかろうか?・・・マネジメントもやっている夫の方々には猛反発くらいそうですが・・・。そういう家庭では、勿論夫にも「マネジメント料」加算です。
「料理」も、一番大変なのは「毎日続けること」ですが、
”食材の買い物、調理、片付け”と同じか、それ以上に大変なのが、”食材の在庫管理、栄養バランスや家族の好みを考えた献立、予算管理”。
食材の在庫管理や献立作りは一人がやって、実際の調理などはもう一人がやって、やっと「分担半々」じゃなかろうか?
家事ではえてしてこの「マネジメント料」が無視されているのが、夫婦とも家事をやっているにもかかわらず、不公平感が埋まらない理由な気がします。