シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

投資を止めたもう一つの理由

投資を止めた一番の理由は「忙しくなったから」ですが、もう一つありました。
金融機関からの電話がうっとうしいから。
今は、ネット取引のみのコースもありますが、始めた当時はネット取引そのものがあまりなかった…気がする。ネット取引では買えない債券なども結構あるので、コースはそのままにしています。

夕方、料理をしている忙しい時間にセールスの電話がある。
わんこといい感じで昼寝をしていると電話がある。
     ・・・・この辺は、向こうも仕事だから仕方ないと半ばあきらめていました。

酷い担当者に当たって、資金の殆どを引き上げたこともありました。
商品知識があまりにもない。
投資信託の用語説明が出来ない証券会社社員って、何者? あの人は本当にひどかった。
何が酷いって、「自分が分かっていない」ことが分かっていなかった。だから、素人の私でも知っていることを堂々と違う説明していました。

本人確認がうるさくなってきてからもひと揉めありました。
代理人取引が出来るようにしたのですが、その継続確認などが「電話」。
電話が大嫌いな夫は拒否。
私も納得いかず。
だって、電話で言った、言わないの確認を後日どうやって取るの?
書面で残すのが「契約」でしょう?書面なら、「筆跡鑑定」も不可能じゃないし、少なくとも、やり取りがあった証拠は残る。電話のやり取りを録音して保存して、いざという時は声紋確認するの?と聞きたくなりました。
無視して放置していたら、代理人取引を中止する手続きをしてほしいから”この書類を提出してください”になりました。ふーん、そっちの都合で電話だ、書類だってなるわけね? とまた怒!

電話で、「ご主人はこの資金をどうなさるおつもりなんでしょう?」と聞いてくるくせに、夫名義の満期が来る商品の額はもちろん、商品名も「ご本人様にしか言えない」という。それなら、全部直接本人に聞けよ!
夫はいつなら家にいるのかとか、どうやれば連絡取れるのかとかも聞いてくるから、それも全部「ご本人様に直接」聞けよ! とマジ切れした私。私は使用人じゃない!
その時も、これ以上うざいセールス電話がかかってこないように、余剰資金を全額引き上げました。
向こうからすれば、偏屈な顧客なんでしょうが、偏屈でいいです。


昨日も電話がありました。
証券会社系列のネット銀行の定期預金の預入期間を変更しようと思って、一度解約することにしたら、早速セールス。担当者が変わってから数年経つのに一度も電話もなかった(私が出ないせいかもしれない)のに、急に「ご挨拶に伺いたい」とか言ってくる。
定期預金は0.1%なのに、0.05%の個人国債をお勧めしてくるから、「利率は0.05ですよね?」と返すと、「よくご存じですね~」だって。キャンペーンで、預入額によってお金がもらえるけど、それを考えても、少なくとも昨日の時点では定期預金の方が割が良いのに。
多分、1月末までの国債売り上げ目標を達成できていなくて、はっぱかけられて電話してきたんだ。




あぁ、そうだった。こういうのが嫌なんだった。
「嘘は言っていないけど、本当のことも言わないセールス」
・・・・債券も、発行元の信頼度がちょっと低い時は敢えて言わず(聞けばもちろん正直に教えてくれる)、高い時は、「安心の投資先」と熱心にアピールしたり。(まぁ、通常の”セールストーク”の範囲ですけど)


商品知識のない社員や、おかしな「ご本人のご意向確認方法」は別にして、他は、多分”こういうもの”なのだと思います。だから、嫌ならネット取引のみのコースに変更するか、撤退するかにしろよ、っていう世界なのだと思います。

医者にかかる時に、「確かに有効な治療法ではありそうだけど、他にもっと私の症状に合う治療法もあるのに、この医師は自分の論文を書くための患者数を確保するためにこの方法を勧めているのかもしれない。自分で調べてよく吟味してからでないと決められないな」といつも思いながら、その医師に診てもらうだろうか?

投資に関しては、この警戒感を常にキープして当たらないと、とんでもない大損をすることになるのが体感で分かっているから、それが当然の世界なのも理解できるから、面倒になって撤退したんだった。

仕事だったら、「給料のうち」と思って嫌なこともある程度は我慢するけど、投資はお金出すのはこちらなのに、どうして客の私が我慢しなくちゃならないのか・・・とうんざりして投資を止めたんだった。

それで、敢えて大手都市銀にお金を入れたのに、銀行から投資の勧誘電話があった時の失望は大きかった・・・。小口の個人客なんか無視して放置しておいてくれるのが好きで利用しているのに。



昨日電話をくれた証券会社さんには感謝です。お陰で初心に帰れました。