シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

心を癒す言葉の花束 アルフォンス・デーケン著

ドイツ生まれの死生学の専門家。
この本は、死にまつわることに限らず、困難に遭遇した時にそれを乗り越え、よりよく生きるための支えになる先人の言葉を著者が集めたもの。
ご本人がクリスチャンなので、聖書の言葉も多かったです。

中年の危機、不幸な人の特徴、時間の使い方の再考法など、「ことば」とは別に書かれている部分が私には特に参考になりました。
丁度「中年の危機」ですし(笑)

気になった言葉は・・・

ヨーロッパのいわゆるインテリ層の大きな問題点は、自分自身をドラマの主人公ではなく、傍観者としてとらえてしまうことだ     キルケゴール

働いた方がいいかな?と思う理由の一つ。
知識と経験知のバランスが大事だと思っていて、ずーっと専業主婦だったら”経験知”が足りなくなると感じています。
一度働いてみて働けるかを確認したい気もしているので、他の活動を試す前に、働くのがいいかな~と思ったり。


なにを「持つ」かよりも、いかに「ある」か  ガブリエル・マルセル

「持つこと」へのこだわりは減ってきましたが、いかに「ある」かを意識して過ごしているかというと、微妙・・・。今後の課題です。


よく死ぬことは、よく生きることだ  千葉敦子

千葉敦子さんは乳がんで亡くなった方で、以前闘病記を読みました。
今の私の目標「まぁ、悪くない人生だったと思って死ぬこと」は、千葉さんのこの言葉の影響だったんだな~と再度この言葉に出会って気づきました。


なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える  ニーチェ

わんこの闘病中は何でもできたのは、こういうことだったのかも。
今は、「なぜ生きるか」を見失っています。
「なぜ生きるか」を取り戻す為に、またわんこを迎えることは安易かな?と思わなくもないですが、それはそれでいいのかも。


明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
その日の苦労は、その日だけで十分である。              「マタイによる福音書

わざわざ問題を複雑怪奇にしてぐるぐる考えがちな私に必要な教え


私は、自分が何も知らないことを知っている
自分が賢いと思っている者ほど、実は愚かなのだ   ソクラテス

これは自分に対する戒めであり、他者を見る時の基準の一つでもあります。
「自分は正しい」とか、「自分はこの件については全てを知っている」と信じ切っていて、「知らないことや見逃しがあるかもしれないが・・・」という前置きが皆無の人は要警戒。 自分は正しいと思っているので、平気でこちらに押し付けてきたり、他者の言葉に耳を傾けなかったりしがち。優柔不断で全部他人に丸投げなのも嫌なのですが。
油断すると、自分も賢くなった気になる時があるので、頭の隅に置いておきたい言葉です。