シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「喪」を生き抜く 石村博子著

相変わらずのわんこロスなので、この手の本をぽつぽつ読んでいます。

「生と死を考える会」の会報に載った会員の体験談(インタビューをもとに文章化)をまとめたものだそうです。
亡くなった人も、インタビューに答えた人の年齢・性別・亡くなった理由や状況も本当に千差万別で、死別前から、死別後の日々も人それぞれ。
その人自身の生き方や考えもそうですが、周囲の人や置かれた状況とのバランス・影響の中で物事が動いて流れていくんだな~と感じました。

死別体験などの大きなことではなく、日常の生き方も本来そのはずなのですが、「望ましい形」のピースになることを要求して、「世の中・社会」という絵の1ピースとしてねじ込めればそれでOKではないよな・・・とつくづく思いました。うまく言えませんけど。


今は人生の秋休み、充電、リセットの時期だから、自分の中からその気持ちが湧くまでは動かなくていいし、やりたいことを脈絡なくやってみればいいと思っていて、そうしている自分にもOKを出してはいますが、どうしても時々焦ってしまいます。

単に社会に出たくないから言い訳に使っているんじゃないか、
(お金の始末はともかく)断捨離や片付けなどのタスクは生きている限り発生するから、「区切りがついたら」なんて言っていたら、再出発より棺桶に入る方が先になるんじゃないか、
思い切って新たにわんこを迎えた方が、次が見えてくるんじゃないか、
思索と行動のバランスが崩れていて、ただ考えているふりをして籠っているだけじゃないか、とか・・・
色々浮かんできます。

その都度「いや、今は違うよね」と思っても、「それは変化が怖いだけじゃないの?」という気もしたり。


ですが、この体験談集を読んで、その時が来たら波に乗る気を捨てなければ、”その時”は分かるし、ずっと後かもしれないけれど”その時”が来るんだな、と思えて、励まされました。