シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「なぜ?」が消える瞬間

わんこロスで死別や喪失情報に接していますが、私が知らない心理状態が沢山あるなぁ、と思うことが多いです。

「なぜ?」が出てこなくなる状態もその一つ。

パートナーとの離別のとき、相手が別れを決意して行動に出たら、「どうして?」って相手に聞くよな~と思うのですが、相手に去られる当事者になった時、「なぜ?」を聞かない(相手に追求しない・できない?)場合もあるようです。

ネット上で当事者のつぶやきを読んだだけですが、
お一人は、相手の外泊が増えて、しまいには帰ってこなくなり、離婚に至った・・・で、離婚手続きに必要なやり取りはあったようですが、「なぜ別れたくなったのか」ははっきりさせなかったみたいでした。

もう一人は、「好きな人が出来た」とメールで言われたけれど直接話はなく(自分も聞かず)一緒に暮らしていて、段々帰ってこなくなり、今度は「引っ越します」だったとか。
結婚はしていなかったので、法的手続きはなかったそうですが、長年事実婚状態だったのに、相手からも説明なし、ご本人も聞かず・・・今はどうしているのかも不明。
相手が正気に戻って、以前の生活に戻れることを願って待っていたけどダメだった、そうです。
パートナーに去られた人は複雑な悲嘆状態が5年以上続いているとか。
自分を無理やりにでも説得できる・・・うまくいっていると思っていた相手から突然別れを切り出されたら、”納得”は出来ないでしょうが・・・理由がない、分からないのも、悲嘆が長引いている一因な気がします。
断片的な情報で決めつけるのは慎むべきですが、私はそう感じました。


今突然夫が去ったら、私自身は、関係良好と思っているだけに、青天の霹靂のショックで受け止められないと思います。が、自分の性格だと、「せめて理由をはっきり言ってくれ。」と詰め寄るだろうな。
親の訳の分からない理屈(ひどい嘲笑も”親子という気安さから出ているだけ”で処理されたり・・・)で、余計混乱もしてきたので、聞くと余計苦しくなるかも、とも思いつつ、相手は別れたいんだから、私が傷つくことしか出てこないだろうと分かっていても、事実を知りたくなるだろうな…と思います。

でも、実際にその場になったら、聞けなくなるのかもしれません。
聞く(仮にでも受け止める)覚悟は出来ないかも。
パニックになって、何も耳に入らないかも。

その時どうなるか、どうするかは、ぼんやり想像は出来ても、その時にならないと本人にも分からないんだろうな。

他人事としてみると、「こうすればいいのに」「私ならこうするよ」なことも、当事者として現場にいる時は、動けなくなることが沢山ある。
それがその人の性格、と言ってしまえばそれまでですが。