シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

女の機嫌の直し方 黒川伊保子著

男女の脳(思考回路)の差を説明した本。軽いエッセイ風の語り口で、面白かったです。
結婚二十数年。夫の謎のいくつかは解けた(笑)

例えば買い物。著者はトイレットペーパー在庫管理係を夫にやってもらっていた時、程よいころ合いに買ってこない夫にイラついた話がありました。
私もそうですが、女性である著者は、何となく在庫を見ていて、スーパーなどで、何となく値段をチェックしていて、「安くなっているからそろそろ買おう」とわざわざはっきり思考を言語化しなくても、程よいタイミングに”目が合って”買う。
でも、著者の旦那さんは、「在庫がいくつになったら云々」と明文化した基準を必要とするそうです。

うちの夫の似た感じ。私が病気の時頼んでも、”適当に”(「のど越しが良くて、消化しやすいもの」「無理に食べなくても大丈夫なように、数日は賞味期限があるもの」「暖かいもの(おかゆやうどんなど)と冷たいもの(ぜりーなど)を混ぜて」)買ってくる、が出来ない。何度もこの手の買い物に行ったことがあるのに、その都度見事に忘れてしまう(ようだ)。
女友達なら、日ごろ料理をしない人でも”適当に”買いそろえてきてくれるのに。

で、高熱でフラフラだろうが、下痢・嘔吐で撃沈中だろうが、
「シンプルなプリン、フルーツゼリー、ちびカップ入りヨーグルト、レンジ対応のうどん(具は揚げ物でないもの)、レトルトおかゆ(別の味を2~3種類)・・・」と指示・メモしないと、「何を買えばいいか分からない」とクレームが。
これって、脳の作りの問題でもあったらしい。なるほど。
諦めて、事前に「病気の時の買い物リスト」を作っておくほうが前向きかも。


体調が悪いというと、「病院に行けば?」と言われて毎回切れてましたが、これも問題解決志向の男性脳せいらしい。
こちらとしては、「しんどいね~」とか、「大丈夫?」とか、いたわってほしいだけなんですけど。
病院に行く必要があるかの判断は出来るし、付き添いが必要なら頼むよ?
今度からは、「口先だけでも心配している風情を見せてほしいの!!」とこちらの希望を”明文化して”伝えてみよう。


愚痴を言ってスッキリする女性と違い、男性はぼんやりして脳内を整理するそうです。
これは何となく分かっていた・・・というか、夫は何かいやなことがあった(らしい)時にあれこれ話しかけると不機嫌になるので、黙って酒のつまみでも出して知らんぷりしています。これでいいらしい。
寂しく感じる女性もいるそうですが、私は相手の心にすぐに巻き込まれて自分が苦しくなるので、この方が楽かな(笑)


ストイックな修行系は男性脳向きで、女性は精神面は「心地よさ」が大事なんだそうです。
勿論個人差はあるでしょうが、女性は座禅より手仕事(写経、手芸、料理など)の方が脳の作りに合っているそうです。

上手くまとめられませんが、色々面白い情報があり、参考になりました。
異性の思考回路が意味不明!とストレスになっている人は、一度読んでみると、「脳の作りが違うから、多少は仕方ないらしい」位は納得できると思います。