これまで、詩集をじっくり読んで感じ入ったり、涙したりしたことはありませんでした。
著者は大事な人を亡くしたんだろうなということと、言葉一つ一つをとても大事にしている人だな、ということは読んですぐにわかりました。
2010年ごろ奥さんを亡くされたそうです。
以前から、こんなに悲しめるのはそれだけ大事だったってことだから、ある意味では幸せなんだよな、と思っていましたが、著者も同じように考えているようでした。
あまり嘆き悲しんでいると、亡き人が成仏できないとか、天国で心配するとか言うけど、かなしい気持ちと一緒に居ていいんだね、と思わせてくれる1冊でした。