平野啓一郎さんのTEDでのスピーチに心に残る言葉がありました。
「(自己)愛とはむしろ他者のおかげで自分を愛することができるようになることだ」
ある人といるときは、リラックスして自分を出して楽しめて、そんな自分が好きな場合、その「ある人」のおかげで、好きな自分(リラックスして自分を出して楽しむことが出来る自分)が引き出されている、ということみたいです。
その人を失うと、
「その人の前でだけ生きられていた自分をもう生きることができなくなる」とも言えます。
「その人の前でだけ生きられていた自分をもう生きることができなくなる」とも言えます。
私のわんこロスの一部は、「わんこといる時の”自分でOKを出せる自分”も喪失したこと」から来ているんだな、と腑に落ちました。
特に晩年のわんこに対しては、出来るだけわんこの気持ちを大事にしたし、何もできなくても、そばにいるようにしていて、わんこを思いやる気持ちを行動にうつせている自分は好きでした。
珍しく、自分で、「頑張っているな、OKだ」と思える部分でした。
自分を粗末にしないことと、誰かを大事にすることを両立するのはACな私には難しいことですが、わんこに対しては出来ていた気がします。
今は、わんこを大事にしたように大事にする対象がない(夫に同じことをしたら、それはパートナーではなくなってしまう)ので、愛する対象を失ったと同時に、わんこを大事にするOKな自分でいる時間も失ったんだな・・・と思うのでした。