シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

ACからの回復度

また親のことが頭をよぎる今日この頃。ですが、以前のようにぐるぐる考えて腹が立つ!ことは殆どなく、「彼らへの期待はなくなったけど、さて、これからどうするか。」な感じです。
期待はなくなりましたが、嫌悪感は増しているので、親が死んだら心底ほっとすると思います。
人の死を願うのはどうかと思いますが、本音なので仕方ない。

これまでを振り返ると、
1.自分はおかしいことを自覚する。
別に大きな問題はないのに、鬱々して気が晴れない。
他人の顔色を不必要に気にしすぎたり、本当はそんな可能性は殆どないと分かっているのに、「不当に扱われて自分が窮地に陥る」感覚が抜けないのを自覚して、「何かおかしいな」と自覚。
結婚後、この感じがじわじわ大きくなりました。
安全な居場所が出来て、やっと自覚できるようになったようです。

2.自分がACだと知る。
児童虐待の本をたまたま読んで、余りにもその後遺症と、自分で「何かおかしい」と思っていた部分が一致するので、「あぁ、自分は虐待されていたんだ」と分かりました。
親に愛されていなかったと認めるのは本当にしんどくて、数か月かかりました。

3.親への怒りをちゃんと感じて消化する、自分に起きたことの振り返り
全ては自分を思ってくれる親の愛情から出たことと無理やり信じて見ずにいた現実を振り返ると、親への怒り爆発。何年も、怒っていました。
これまでの分、怒りまくっていました。
この頃から親と距離を取り始めたのですが、向こうはこれまで通り奴隷扱いできると思い込んでいるので、そういう反応にまた怒り。それと同時に、「私の気のせいだったのかも。」と思いたい気持ちも現実が完全否定してくれました。

4.ACな自分の修正
親に怒りながらも、自分のこういう生き辛さはACな自分から来ているんだな、と分かる部分で、手を付けやすいところは、自分に「大丈夫なはずだよ」と言い聞かせながら、やってみたり。不安になったり。上手く行かなくて凹んだり。ちょっと手ごたえがあって喜んだり。
 ・・・これもすごく小さなことで、かかりつけ病院の担当医に、気になることを聞いてみるとか、嫌いな同僚の世間話をスルーするとか、その程度。

5.親との絶縁へ
私が自分がACと気付く直前くらいに、兄夫婦が親と絶縁しました。
それに勇気づけられたのと、老後の世話を当てにしていた兄夫婦に絶縁されても、「自分にも悪いところがあったかもしれない。」は当然なく、「自分の考えは正しいけれど、息子への言い方がまずかったのかもしれない。」すらない両親に絶望して、「絶縁しかないな」と結論は早々に出ていました。
それを後押しするような事件はちょこちょこ起こるし。

ですが、「そうはいっても育ててもらった」とか、「あの時は助けてもらった」とか、「親と絶縁して姉とも険悪になったらいやだな」とか思って、なかなか踏み切れず。

徐々に距離を開いて、自分でもよく考え続けて、やっと精神的にも絶縁できました。
「(あなた方の)葬式に行くとは約束できない」とはっきり言った!(向こうはこのやり取りを無視して、以前の通りの親子関係が続いている前提でいることを体験して、更に私の決意は動かなくなりました)
これが去年の6月。
あれから一年近く経って、結論から揺るがない自分を確認して、「本当に大丈夫だ」と自信を持って言えるようになったのは最近です。
自分がACだと気付いて、10年以上かかりました。


今は、たまに親のことが頭に浮かんで考えても、もうあの人たちのことはどうでもいいし、親戚や福祉が何か言ってきても、「私は動きません」だし、「子供の義務だ」と言われたら、「どうしても私に彼らの世話をさせたいのなら、訴訟を起こしてください」と言うつもり(私の親にはそれなりの年金収入があるので、日本の現行法ではこれは出来ないのは調査済み)。


これからは、ACな自分と折り合い付けながら、バランスとって暮らしていく方法の模索だな~と思うのですが、多分、これが一番難しい。
多少は「生き辛くなるほどひどいレベルではなくなったかな」と思える部分もありますが、ちょっとしたことでACな自分が顔を出して苦しくなります。

精神的にバランスの取れた人に成長できた人でも、色々な悩みがあって、「私の考えがおかしいの?」と思う瞬間もあるだろうし、「こうした方がいい」と「こうしたい」すら見えずに途方に暮れる時もあると思います。
が、私の場合、それが、”ACな自分が出てきてそうなっているから、精神的に潰れないように、距離を取りつつゆっくり取り組んだり、場合によっては逃げた方がいいのか、ACな自分と関係なく出てきている問題で、避けない方がいいのか”の判断すら難しいことも多いです。
ACな自分と向き合うのは、今でもかなりしんどいので、同時にいくつもの課題は抱えたくない。

分かるのは、「スローペースで慎重に進むのが今の自分には合っている」ということくらいで、加減が分かりません。
試行錯誤するしかないです。

それでも、親と絶縁して、絶縁絡みの罪悪感もクリアできたのは、良かった。
「本当によく頑張ったね。」と自分に言いたい。