シンプルライフへの遠い道

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毒親とのコミュニケーション 傾聴講座で学んだこと

傾聴の講座を受けて、改めて、「毒親とのコミュニケーションは成立しない」と思いました。
こちらの言葉を受け取らず、一方的に自分を押し付けてくるだけの人とは、コミュニケーションは成立しません。


カウンセラーさんなど、話を聞く援助のプロではなく、互いのコミュニケーションをスムーズにするための傾聴の場合、

一方的に相手の話を聞くだけだと、自分もストレスが溜まるし、それは「コミュニケーション」ではないから、タイミングや言い方を工夫した上で、自分の気持ちを伝えることも必要。
相手が、批判、非難、攻撃と受け取らないように、「私はこう感じた。私はこうしてもらえると嬉しい。」など、「私は」を主語に話すのも有効。

                                               こういうことも習いました。



自分の親を想定した時、こういう技術は役に立ちません。
なぜなら、向こうは私の気持ちなど完全無視、自分の都合や意見の押し付けが通るのが当たり前のデフォルト、だからです。

たとえば、「そういう風に言われると、私は惨めな気持ちになって悲しくなります。(だからせめて言い方を変えてください)」と私が言っても、

「なぁ~んね!わっはっは!」  と意味不明に笑ってごまかすか、話題を変えるかで、
「お前は愛情溢れる親心が分かっていない」といった、一応私の異議申し立てを受け止めた上での発言すら少ないです。

だから、もう何を言っても無駄だから、あの人たちとは縁を切ろう、になったんだなぁ、と妙に納得しています。

母親は父親よりは少しましですが、じゃあ、話し合いが成立するかというと、しない。


薬剤師の仕事がらみの例を挙げて、先生に、「こちらの話を全く聞こうとしない人にはどう言えばいいですか?」と聞いてみました。
どうしても伝えなくてはいけないことは、「(あなたの”聞きたくない、私はこうしたい”というお気持ちは分かりますが)、私の立場では、これだけはお伝えしなくてはいけません。」と、はっきり言いましょう、というアドバイスでした。
相手に合せて、相手の好きにさせるのが「良く聴くこと」ではないから。

先生のアドバイスを自分の親子関係に当てはめると、向こうが聞き流して無視しようが、
「これ以上の暴言・不当な利用を止めない限り、私はあなた方とはお付き合いできません。」
とはっきり伝えることが必要、ということ。

薬剤師の仕事で言えば、患者さんが、医師の指示は守らない!と言っている時(実際にこういう方がおられます。私の聞き方が悪いのか、ご自分でも「望ましくないこと」という自覚があるからか、理由を話してもらえないこともあります。理由が分かれば、次善の策を提示したり、不安や不信を減らす情報提供ができるのですが・・・)、
「指示を守っていただかないと、あなたに健康被害が起こったり、治療の効果がないこともありますから、処方通り薬を使ってください」と言うのは私の義務で、それでも患者さんが自分の好きにして何かあった場合、「私はちゃんと注意喚起しました」と自分を守ることにもなります。
患者さんの生活を見張って、医師の処方を守らせることは出来ませんから。

親相手の場合も、「今のままの付き合い方では絶縁しかない」とはっきり伝えたから、この後のことは向こうが決めること・・・。
どうやら、要介護になったりしたら、どうにでもなる(助けてもらえる)と勝手に思っているみたいですが、それは向こうがそう思っているだけで、私がそれに合わせる必要はないです。

私は言うことは言ったし、「絶縁」を守っていけばいい。
私の課題は、たまに湧き上がる「復縁の可能性はあるのか?」といった類のゆらぎと上手く付き合っていくことなんだな、と思います。