シンプルライフへの遠い道

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予期悲嘆

大切な存在が逝ってしまう!と悲しみに暮れることを予期悲嘆と言うそうです。

わんこがリンパ腫と分かってから、予期悲嘆の波が時々押し寄せ、泣いています。
でも、わんこを大事に思っているから、こういう気持ちになれるんだ、とも思います。
予期悲嘆も、浸りきって、目の前のわんこが見えなくなったら問題ですが、今を大事にしようと思えたり、別れの心の準備という意味では、避けない方がいい道なのでしょう。多分。



父親と今月再会した時聞いたところ・・・大腸癌だ、というのは本当だったらしいです。
母親の説明によると、切除したポリープは癌化していて悪性だったが、全部取り切れていたので、心配はないのだとか。
手術から数年たっていますが、今のところ異常なし、らしいです。
私は癌だと騒いで、かまって欲しいだけかと思っていました。誤解でした。

そう聞いても、「ふ~ん」としか思えませんでした。
「治ってよかったね」とも、「なんだ、残念。転移でもしてくれてたらよかったのに。」とも思わず。
私にとっては、父親が癌だろうが、健康だろうが、どうでもいいようです。

なので、父親が余命宣告を受けたと聞いても、多少の動揺はあるでしょうが、予期悲嘆の大波にもまれて涙に暮れるとか、後悔に苛まれるとか、そういうことはなさそうです。

そう思うと、「わんこが遠からず私を置いて逝ってしまう」と思うだけで、悲しくなれるのは、それだけの関係を築いてこれた証拠なんだな、と思います。