シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

自分事 他人事

わんこのことでは、つい暗くなるのを抑えられずにいます。
今は、薬が効いて現状維持できているし、わんこも楽しく散歩して、食欲もあります。
ステロイドの副作用で、ちょっと毛が薄くなってきました。
正直寂しいですが、今は徐々にステロイド減量中で、上手く減らせたら、またふさふさに戻る希望もあります。
それに、病巣が潰瘍になってわんこが不快になるよりは、ちょっと毛が薄くなる方がマシです。
・・・・そうは分かっていても、こういう小さな喪失の積み重ねの後にやってくることをつい連想してしまい、沈みます。
これも、仕方ないこと・・・
無理に気持ちを抑えずに、「寂しいなぁ。」と受け止めるしかないです。


人にわんこのことを話すと、高齢だからいろいろと病気が出てくるのも仕方ないね、という雰囲気を感じます。確かに、自分がよその同じ状態のわんこの話を聞いたら、同じように感じると思います。

病院の待合室で、癌のわんこの飼い主さんとお話しする機会がありました。
手術で癌は取れたものの、転移や再発の多い難しい癌で、とても心配と言っていました。
「そうだよね、心配だよね。ちょっとした体調の変化も、”もしや”って思ってしまうよね。」
と、大いに共感できるのですが・・・でも、どこかで、「予後の悪い癌だから、今後の経過は難しいのかな」と冷静に見ている自分がいます。

やっぱり他人事、なんです。
でも、それでいいんだと思います。
私も、「たかが犬のことで」と無下にされたら深く傷つきますが、少し離れたところで、おだやかに受け止めてもらえたら、「やっぱり年齢を考えたら、何かの病気で体調も悪くなっていくのも、別れが近づいてくるのも避けられないんだよな。多くの飼い主さんたちが、この経験を乗り越えてきたんだよな。」と現実を一瞬でも受け入れられる気がします。

私と同じように相手が涙して、取り乱したら、逆に申し訳ないし、自分も余計混乱して辛くなります。

相手の気持ちに寄り添うと言っても限界があるのは、
 自分にとっては、自分の心を守ったり、学びとして冷静に聞く機会になったりするし、
 相手にとっては、乱れた気持ちを整える一助になる(時もある)のかな、 と思います。