シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

AID 夫の感想

AIDで生まれた人たちの声を集めた本を読んで、あれこれ考えたので、
夫に、「あなたは実はAIDで生まれたんだよと言われたらどう思う?」と聞いてみました。
夫:「別に何とも思わない。遺伝上の親に会いたいとも思わない。興味ないから。」 だそうです。

私が言うのもなんですが、夫の育った家庭は特殊。
夫は自分のきょうだい二人の心の病のことも、無職なのも知らされず、父親が認知症になって徘徊していることも知らされず、一時は一緒に暮らして夫が一番子守してもらった祖母が亡くなった時も、葬儀にも連れて行ってもらえず(行くかどうかの選択肢はなく、知った時には葬儀は終わっていた)。

他人でも、同居しているならそのくらいなら知っているよね? と私は思うレベルの”個人情報”も教えてもらえないままの家族なので、距離感と無関心が大きくなったようで、以前から親兄弟の生死にも興味ない夫です。

自分から興味を示して「聞く」こともしません。
多分、聞いても教えてもらえないうえに、嫌な結果(怒られる)になるから、何も感じずにスルーするようになったみたいです。
こういう体質は母親似だとか、性格は父親似だとか言うので、親から受け継いだものに全く関心がないわけではないみたいです。

本当に育ち方ひとつで、こうも違ってくるんだな、と思うと、
親になる人は、もっと、その影響力や意味を理解してから親になってほしいと思う・・・。