シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

人にはどれだけの物が必要か  鈴木孝夫著

片付け本の一種かと思いきや、著者は地球への負荷を考えて、ミニマム生活を送っている人でした。

私も森林破壊や温暖化は心配だし、大量消費社会に疑問を抱いていて、遠くない未来、地球は人によって死の星にされてしまうだろうと思っているのに・・・・正直、具体的な行動はあまり出来ていないので、読んで辛い面もありました。
著者の真似はとてもできません・・・。

著者は、それぞれができる範囲でできることをやるだけで、地球への負荷がずいぶん変わると言っていて、ちょっとだけ救われた・・・かな?

積極的にリサイクルには協力しているし、体調不良で料理が出来ず食べ物をダメにしてしまうときもありますが、基本、無駄にしないようにしています。
手間とお金をかけて、まだ十分活躍できる服や手芸材料は寄付したり。
退職してからは、物もあまり買わなくなりました(買えなくなった
そういうことを多くの人が心がけたら、確かに世界は変わっていくはず。


著者は、人付き合いや娯楽など、他人がやっているから・・・と流されずに、敢えてそれに逆らって、自分のやりたいようにやって来たそうです。   
それでも大学で長年教鞭をとられたわけで、決して世捨て人でもなければ、社会不適応者でもない。

私も、やりたいこと(わんこの世話)を優先して、仕事を辞めることが出来た自分にもっと自信を持っていいのかもしれない。
文句を言いながらずるずる働き続けていたら、思うようにわんこの世話ができず、看取った後に後悔ばかり大きく残って、心を病んでいたかもしれません。
(あの会社に残ったら、その前に病んでましたけど)
ストレス解消に、と安易に買い物に走って、資源を無駄にし続けただろうし、それよりは、ここで立ち止まったのが正解だった、と数年後に胸を張って思えるように、小さなことでもできることをやろうとモチベーションをもらえました。

自分のやりたいことをやりつつも、地球への負荷を減らすことも考える・・・そういう生活をもっと模索していこうと思いました。