シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

わたしのウチにはなんにもない。4   ゆるりまい著

シンプルライフを通り越して、ミニマリストなゆるりさんの4冊目。
82歳で亡くなった祖母との家族関係や、遺品整理について書かれています。

先日、遠縁の方の遺品整理をしている友人(亡くなった親せき宅に住んでいた時期もあり、友人にとっては家族)と話す機会があって、「遺品整理」について、再び考えさせられました。

私は遺品整理の経験がないので、「小箱一つ分の”思い出”」以外は捨てる、と決めて処分すればいいよね~なんて気楽に考えていましたが、どうやらそんな簡単なものではないようです。

関わりのない人のものだと、全捨ても簡単ですが、関係が深い・長い相手の物ほど、遺品を通して故人との関係を振り返ることにもなるので、さくっとはいかないようです。

話をした友人は遠くに住んでいるので、何度も遺品整理に来る手間・費用・時間を思えば、多少経費が掛かっても、業者を入れて、数日で一気にやってしまえばいいのでは?と思う面もありました。
そういう簡単なことではないと分かりました。
以前自分が住んでいた家に、何年も同居した人が遺した品々。一通り、自分で確認して処分・保存を決めたいし、それには時間も必要、ということのようです。
残った家を自分で空にして、区切りをつけたい、と言っていました。

お葬式などの儀式に参加して、泣きたいだけ泣いて、気持ちの区切りをつけないと、いつまでも心の傷になってしまう別れもある・・・それと同じなんだろうな、と想像しています。


ゆるりさんも遺品整理をしている母親が同じような気持ちでいることに気づいて、母親のペースを尊重していました。

さて、自分はどうする?