シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

よく死ぬことは、よく生きることだ   千葉敦子著

30年近く前に、乳癌で亡くなった方の本。
 
この方の主張には共感できることがとても多いし、日本の医療&日本人の死への向き合い方が、今も抱える問題がいくつも取り上げられています。
 
今は、がんなどの予後の悪い病気でも告知されるようになったし、緩和ケアも、入院患者さんの食事内容も、徐々に良くなってはいますが、病院や、担当になった医療者による当たり外れが大きいように感じます。
TVで取り上げられる取り組みは、(確認したわけではないですが)「当たり前として普及はしていないから」こそ番組になるわけですから。
 
 
自分が癌になった時、著者のように、現実を受け止めて、治療を選び、必要だと思った検査は医師に要求し…とどこまでできるかは分かりませんが、少なくとも、わが身に起こっている現実は、自分で引き受ける私でいたいと思います。