シンプルライフへの遠い道

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私の遺品お願いします。遺品整理屋の事前相談  吉田太一著

以前読んだ「遺品整理屋は見た!」の著者の本。 軽い興味を覚え読みました。
 
著者の会社では、事前予約は受け付けていないそうですが、希望者が多いため、お会いして伺った話を本にしたそうです。
 
依頼者は圧倒的に女性が多いそうで、「そうだろうな」と思いました。
著者も言っている通り「男性は臆病で死について直前まで考えない」
「日頃家の管理をしている女性は、死後のことも気になる」・・・どんなに面倒で大変か分かっているだけに、簡単に頼めない、と思うのは女性が多いのだと思います。
 
私は、遺品整理の予約まではしないだろうけど、「このお金で業者に処分してもらってね」と言える自分ではいたいです。
 
 
 
この本で、一番印象に残った人。
言わゆる「定年離婚」を突き付けられ、ローンの残った家と、慰謝料の請求と孤独が残った男性。
近所も離婚のことを知っているので、「可哀そうな人」と思われるのも嫌で、地域活動にも参加できず、家にこもる生活・・・。引っ越そうにも、ローンのある家は売っても赤字、貯金なしで身動きとれず。
 
悪いけど、「好き勝手やった結婚生活のツケを、老齢期に払っているのね。自業自得だよ。」と思いました。
 
プライバシーも考えて、変えてある部分、本人が話さなかった部分もあるのでしょうが、
「どうして離婚調停になったか理由もわからないまま、分かれることに。」 って、その鈍感さ、思いやりのなさが離婚の理由じゃないの? と思っちゃいました。
 
年を取るほどに、それまでに積み重ねてきたものが自分に返ってくるんでしょうね・・・。