シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

選択の科学   シーナ・アイエンガー著

NHKのTVで見て面白かったので読みました。
内容をうまく紹介できないのですが、
・自分で選んだと思っていても、自分が受けてきた教育や文化的背景の影響は避けられない
・選択肢が多い=良いこと、と簡単には言えない。かえって混乱し、選べなくなることも。
・究極の選択(愛する者の延命治療を続けるか、止めるか、など)をすべて自分で背負うのは重すぎる
・選択肢を残したい欲望に突き動かされて、却って不利益な選択をする場合がある
 
などなど・・・
 
日頃意識していない「選択」について、様々な実験データやアンケート調査から述べられています。
 
 
自分に当てはまると思ったのは、
「選択肢を残すことに囚われて、不利益な結果を招くことがある」
「多すぎる選択肢を前に混乱し、結局選ぶことを放棄する」
   人は、7つ前後より選択肢が増えると、上手く情報を整理して選ぶことが出来なくなるそうです。
「選ぶときに、メリットよりデメリットを大きく見る場合がある」
 
「文化的背景の影響」は「毒親の呪い」と言う形で嫌と言うほど体験してきたので、よく分かります。
それが良い、悪い、ではなく、皆が影響を免れないものですが。
 
結果がさほど重大な影響を残すものでなければ(レストランで何を注文するか、とか、ちょっと冒険してこれまでと違う色の服を買ってみるか、とか)、迷うことに時間とエネルギーを注ぐより、ある程度いい加減に決めても、失敗してもいいのかな、と感じました。