大好きな信田さんの著書。
信田さんは、「粘り強くかかわっていけば、きっと分かり合える」とか、そんな能天気な夢物語は言わないので好きです。
この本を読んで改めて思ったのは、自分の親子関係で言えば、「親が悪い」ということです。
私がACになって苦しんできたのも、
絶遠に近い状態になっているのも。
「親が悪い」と言うと、「親に責任を取ってもらいたいと思っている」と解釈する人もいますが、私は、
ACな自分は自分で何とかするしかない と思って回復に努めているし、
親との絶縁で生じる望まない現実は、その選択をした自分が引き受けるしかない、と思っています。
ただ、「この不本意な現実の原因は親にある」と言いたいだけです。
そんな私を支持してくれるようで、信田さんの著書にはいつも励まされます。
傷つかずに生きていくことは不可能ですが、
・家庭、職場、友人、趣味の集まり、近所の集まりなど、色々な居場所を作り、
一つがダメになってもつぶれないようにする
・傷つき体験を抱え込まず、安全な人に聞いてもらい、「過去のこと」にしていく
・傷ついた自分を責めない
・傷つける人に近寄らない・離れる
たまたま気持ちの行き違いがあったのならともかく、しょっちゅう傷つける人って、その自覚もないし、変わらないので、自衛するしかないようです。
他人を傷つける理由が、「自信のない自分から目を逸らすため」だったり、「自分に力があると感じて気持ち良くなるため」だったり、人格に問題あり、な場合も多いですから。(私の親はこのタイプ)
今でも、親と絶遠するのは酷いのかな?という思いが頭をよぎりますが、親に対してだけは、
「向こうがはっきり謝罪して、改心を約束しない限り知らんぷり」でいこうと決意を新たにしました。