シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

認知症前段階症状

職場のSさん、認知症前段階症状と思うことにしたら、だいぶすっきりしました。
実際に認知症前段階の高齢の親と暮らしている方に聞いてみると、共通の症状も多いのでびっくり。
 
ちょっとした変化に対応できずパニックに
 
職場は狭いため、「たまにしか出ない薬」は棚でなく引き出しに入れてあります。
良く出るようになって、棚に移動することもあれば、その逆もあります。
記憶していた場所(たとえば棚)になければ、引き出しを捜し、それでもなければ同僚に聞くのがパターンです。薬は1000種類以上あり、全部覚えている人はいません。
なので、置き場所が分からないことで嫌な反応をされることもないです。
最近Sさんは自分が記憶していた場所にないと他を探さず、プチパニックを起こして「ない!ない!」と騒ぐことがよくあります。
 
先日の事件:
 お薬手帳を見ると、今回処方分と同じ薬を今服用中と分かり、フリーズ。
 経験数十年のベテランとも思えません・・・。(時々あること)
 結局、私が患者さんに服用中の薬を医師に伝えたか聞き、
 医師から「服用中の薬を一時中断するように」と指示されていたことが分かり一件落着。
 
すぐに忘れる
 上記の重複薬、両方飲むと一日量が1100mgになって、適量600mgより多すぎるので、
 対応が必要ですね、と二人でちゃんと確認したのに、患者さんが帰った後に、
 「両方飲むとどれだけの量だったの?」「1100mg? それじゃぁ、多すぎるわねぇ」
 単に1100という数字が記憶から抜けたのか?
 多すぎることを確認したこともあやふやなのか? 
 一緒に計算までして確認したのですが・・・。
 
 自分が代理出勤を嫌がって、数か月文句を言い続けていたことをすっかり忘れたのか、
 「他の同僚が、私が嫌がっていたと話をねつ造するから困る」と言うのを聞きました。
 
 職場で数日前に針を使ったことも忘れていたそうです(針はめったに使わない職場なので、
 普通は指摘されたら思い出すと思うので、指摘した同僚もびっくりしていました)
 
何度も何度も・・・
 とにかく、壊れたレコードのように、何度も同じことを言い、何度も同じことを聞く。
 先日ほかの同僚と話して、いつでも、だれにでもそうだと判明。
 私が暑がりだから、夏は素足だと覚えるのに10年近くかかりました・・・。
 
思いやり・配慮の欠如
 もともとそうでしたが、癌サバイバーの同僚へのぶしつけな話、義姉が亡くなった時の「意外と早かったわね」の一言など、配慮のなさが一線超えているな~と私が感じる発言は多いです。
これは、互いの感覚の違いの部分もあるので、何とも言えませんが。
 これも、社会性低下の一症状らしいです。
 
判断力の低下
先日の相続の話で思いましたが、正確な情報を得て、それを基に判断する気がない?(面倒だから?)
正しく理解or自分が分かっていない部分はどこかを把握する力が低下しているのかも。
相続についての本は持っている、と言っていましたが、内容の理解は不十分なようで、不安ばかり育てているように見えました。思い込みで突っ走っている感じ。
後日、「本を見たけど、やっぱり、遠縁の人がしゃしゃり出てくることとかあるみたいよ!」と改めて言われましたから・・・。
本当に読み解く力が衰えているのかもしれません。
自分の不安に合致する部分しか頭に残らないのかも。
 
他にも思い当たることが一杯あります。
自分のミスで同僚が迷惑しても知らんぷり・・・なのも、覚えがない場合も多いのかも。
 
 
こうやって整理すると、本当に前段階症状でいっぱい。
ネット情報では、前段階症状があるからと言って、認知症に進行するとは限らないそうですが、
一緒に仕事をする間は、特に要観察です。
火の粉が飛んでこないようにしなくては・・・。