シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

歩道の陣取り合戦

先日、わんこの散歩中、歩道で正面から来た人とうまく行きかうことが出来ず、
 
 「歩行者は右側を歩く決まりだよね??」
 
                                  とおじさんに怒られました。
 
おじさんは右側を歩いていて、私はわんこ連れで、おじさんのじゃまになるかと左側によって止まっていました。
おじさんは私の正面に来て立ち止まり、私が動かないので、先ほどの発言になったわけです。
 
文句を言われたことにも腹が立ちましたし、
「右側歩行が基本」を振りかざし、「あなたがよけて道を譲るべき」という理論にも納得できないものがありました。
上手くすれ違えなかったのは、お互いさまの過失でしょう!
 
これまで、うまくすれ違えないことはあっても、こんな文句を言われることはありませんでした。
 
で、数日散歩中に気を付けて他の通行人を観察すると、皆さんわんこ連れだとよけてくださる。
ありがたいことです。
現実問題、わんこを素早くコントロールするのは難しいです。
もたついている間に、却って道をふさいでご迷惑になることの方が多いので、隅によけて先に行ってもらうようにしています。
 
乳母車を押している人、杖をついて歩いている人、大荷物の人など、小回りの利かない人には道を譲ってよけている人が圧倒的に多いのです。
 
 
わたしもぼんやりしていて、相手をちゃんと見ていなかった(よけるつもりがなく突進してくるのに早く気付かなかった)のもありますが、それは相手も同じ。
じっと立ち止まって、相手が動くのを待ったのも、相手も同じ。ここまでは「同罪」です。
 
で、思いました。
結局、自分が道を譲る羽目になったのが気に入らなかったのね、と。
通行権闘争で敗れ、自分が道を譲ったので、悔し紛れに「正論」をぶったのね、と。
おばさん相手に負けたのが気に食わなかったんでしょ? と言いたい。
 
こういう文句を言われると、いつも思います。
「私の夫が同じことをしても、同じ口調、同じセリフ、同じ顔つきで文句を言うのですか?」と。
 
これが「NO」なのも知っています。
わんこ仲間で、文句を言われた経験を話し合ったとき、女性は男性より圧倒的に文句を付けられた経験が多く、文句の言われ方も、怒鳴りつけられたり、無礼なふるまいをされたことがある人が凄く多かったです。
 
多くの人は、文句が言いたくても、相手が凄んで反撃してきそうだったら言わない。
               防衛本能ですし、私もそうなので、この点は文句は言えないですが。
 
だから、そういう時のうっ憤まで上乗せして、自分より弱そうな相手にはきつく言うのだと思います。
これは止めてほしい!!
女性(特におばさん)が嫌なこと言われて生きにくくなる一因です。
おじさんって、若い女性にも、男性にも文句言わずに、おばさん狙い撃ちが多いです。
自分の方が女性より、上等で優先されて当然の存在だと思っているんですよね。
 
「おじさん」と乱暴にくくるのは失礼かもしれませんが、
無意識にこの手の男尊女卑がしみ込んでいる40代以降の男性の割合って、7割超えているんじゃなかろうか。
 
 
不愉快な体験でしたが、多くの人はわんこ連れに道を譲ってくださっていると気づけたし、
おじさんがなんと吠えようが、あの戦いでは私が勝ったのでよしとしよう