シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

否認の根深さ

とあるTV番組を見て、否認は一筋縄ではいかないと改めて思いました。
 
ナチス関係者の子供・孫の話でした。
親や祖母などに、自分の父や祖父(強制収容所の所長だったり、残酷なことをしたのは明らかな人たち)のしたことを聞いても、「(報道などは)全部ウソだ」と言い張ったり、しつこく聞いたら殴られて、聞けなくしたり。
 
認めるにはあまりに重く、苦しい現実。
自分がその立場だったら、現実を認めて、子や孫に話せるかは正直分かりません。
 
 
この番組を見て、「自分の親は一生、私の気持ちをあまりにも軽く扱ってきたことを認めないだろうし、気づきもしないだろう。」と再認識しました。
それと同時に、今でもどこかで、「一部だけでも認めて、”嫌な思いをさせて悪かった”と謝罪があればいいのに」と望んでいる自分を見つけます。
 
番組でも、自分の父親が、何か人道的な良いことを一つでもいいからしていなかったかと、自分の親について調べ続けている人がいました。
その人の気持ちが少し、分かります。
やっぱり、自分の親を好きでいたいのだと思います。