シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

未消化の怒りと病

ちらと拝見したがん患者さんのブログ。
ご本人、がんの親への告知をバズーカに例えていました。
どうやら、「私、大変な病気になっちゃったよ。ざまーみろ」な感覚のようです。
親にバズーカ砲を打ち込みたい感情が、自分をガンにしたのかな~と振り返っておられました。
 
この感覚、かつて私も似たもの感じていました。
 
私の場合は、
 ・子供の私が先に死ぬ
 ・親が知るのは、私が骨になったずっとあと
ここまでされたら、さすがに私が嫌っていた事実から目を逸らすことは出来まい、と思っていた気がします。愛してくれとはもう言わないが、嫌われていることくらいは知ってくれ、という願いでもありました。
 
私が病気で死ぬ場合は、彼らが主役の盛大な涙の別れなんぞさせてやらんぞ、な復讐心もありました。見舞いに来ても、私の気持ちを思いやることなんてありえませんから・・・。
(もし、そんなことになったら、その場で泣いてこれまでの誤解を謝ります・・・謝れたらいいけど、こういう展開にはならないんだろうな。)
 
老後の世話係が消えて、残念でしたね、というのもあります。
 
 
表に出せない怒りを抱えていると、癌になりやすいと聞いたことがあります。
本当は相手を攻撃したいけれど、それが出来ないので、自分の中に敵(異物・癌)を作るんだろうか?病で自分を消そうとするんだろうか?無意識の自殺??
科学的根拠のない、迷信の類ですが、私は何となく、そうなんだろうな~と思っています。
 
癌になった人みんなが未消化の怒りを抱えているとは思わないけれど、
未消化の怒りを抱えている人は癌になりやすい気がしています。
 
母親との確執をつづった女性作家さんもがんで亡くなられたしなぁ。
 
で、以前は何となく、自分はがんで死ぬんだと思っていました。
自分の抱えている怒りの大きさをぼんやりと感じられるようになってからは、余計怖かったです。この負のエネルギーなら何でもやれそうで。
正直言うと、無意識には(半分は意識しているのですが)、病気でさっさと死にたい、が本音だったのかも。
10代のころから、自ら命を絶とうとは思わなかったけど、お迎えが来たらそれでもいいとは思っていましたから・・・。
でも、がんで苦しむのは嫌だし、生きたい気持ちもいっぱいあるようで、せっせと検診を受けるという矛盾ぶり
 
 
 
お正月くらいから、やっと、「もしかしたら大丈夫になるかもしれない」とぼんやり光が見え始めたかな?
 
私は今も親に対しての怒りはあります。
ですが、ここ半月は、以前のような爆発はありません。
彼らへの気持ちが薄らいだからだと思います。
この気持ちが続くのを祈るばかりです。
これが普通になったら、「自分は無意識に沈めた怒りが原因で病気になって死ぬ」とはだんだん感じなくなるのかも。