シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

トラウマの有効期限

先日、沖縄戦の心の傷の調査についてのTV番組を見ました。
50年以上経っていても、生々しいトラウマに苦しんでいる人が大勢いて、簡単に「心が痛みます」なんて言えません。重すぎる・・・。
 
戦後の生活立て直しや、子育てなどで、数十年、あまり辛いことを思い出さずに来た人も、老境に入り、急に思い出すことが増えて、気が沈んだり影響が出ている方も多いそうです。
 
 
自分は心の傷と向き合い続けた方がいいんだな、と思いました。
今月は、わんこの病気判明、手芸の追い込み、パートのシフト変更のごたごたなどで、親のことを考えることが少なかったです。
考えなければ、楽ではあります。
「このまま、考えないようにするってのもありかな~」
と思ったりもしていました。
 
考えれば、どんどん心が楽になるわけでもないし、
心の重荷は減っても、ずっとACな自分とのお付き合いは続くだろうし、
嫌な思い出はずっと残って、何かのきっかけで思いだし、哀しい思いが蘇る。
 
玉ねぎの皮のようなのです。
一つ、自分なりに納得して、一息つくと、もう次の問題がそこにある。
永遠に皮をむき続けるような感じです。それもしんどい。
 
向き合った末に、楽になれないなら、敢えて封印するのもあり? なんて思うこともあります。
 
 
でも、「時間が解決してくれる問題じゃない」から、今でも苦しいわけで、封印しても、種は残る。
老境に入り、健康や友人などを喪失しながら過ごすときに、この種が芽吹いたら、心の重荷を抱えきれるんだろうか?
それよりは、「ずっと苦しんで、ずっと考えて、ずっと試行錯誤して、ここまで来た。
まぁ、自分の人生、こんなものかな。」と思える可能性に賭ける方が自分に合っているんじゃないか?
 
この番組を見てそう思いました。
トラウマは一生付きまとう問題なのだと思います。
楽になる時期もあるし、気持ちの整理が進めば、苦しく思い出すことも減るでしょう。
でも、無くなりはしない。
私は、休み休みなら、自分がACだという問題と向き合うことが出来る。
それなら、同じところでぐるぐる回っているだけになるかもしれないけれど、目を逸らさずに、問題と向き合い続けていこうと思います。