シンプルライフへの遠い道

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母の呪縛から解放される方法   Dr.タツコ・マーティン著

毒親ものの本です。
まだしっかりは読んでいませんが、今の私には合わなかったです。
 
流し読みして、何だかもやもやした嫌な気持ちになりました。
きれいごとが並べてあるわけでもなければ、同意できない内容でもない。
 
何でかな~
 
無言の大前提が、
  「母親との関係を続けながら」の呪縛から解放される方法  だからです。
 
こういうタイプの母親には、きっぱり線を引きましょう。
このタイプは、子供を相手にしていると思って聞き流しましょう。 などなど。
 
私が知りたいのは、「絶縁の続け方」。
どうしても、自分がかたくななのかな?とか、もしかしたら、親にも少しは心境の変化があるのかも、と思って揺らいでしまいます。
この揺らぎとうまく付き合いながら、絶縁を続ける方法や、方向転換の時期が来ていると感知する方法のアドバイスが欲しい。
 
この本を読んでよく分かりました。
 
私は、余計なエネルギーを使ってまで、
親と関係を持ちたいとは思っていない。
    ほとんど努力せずに(通常の人間関係でも必要な心遣い+αが限度)、
    関係が改善し、その状態が続くのなら、受け入れることを考えてもいい、というレベル。
 
 
ここまでエネルギーが枯渇する前に現実に気付いていれば、表面的な付き合いだけは続ける力も残っていたでしょうが、今の私にはその精神力がありません。
 
 
この本でも、他の本でもアドバイスがあるように、はっきり境界線を示し、そこから引かない。
侮辱されたら、冷静に抗議する。でも、どうでもいいことは不快な話も聞き流す。
 
こういう方針を守れば、表面的な関係は続けられたかもしれません。
親の嫌な言動も少しは減ったでしょう。
ですが、相手がいやなことを言うことは止められない。
 
 ・・・わんこの話をすれば、老犬だからと嘲られるから、と敢えてスルーしても、
ご近所の大型犬が、太りすぎでのっそり、のっそり散歩しているとバカにして笑って話す母親をどうやって止めれば?
  聞き流しても、「また不快な話をされた」ダメージは残ります。
 
相手が聞くからありのまま答えたら、お前はダメだ、まだ解決していないのか、そんなことをしても無駄だと説教されたり、嘲られたりしたことが今までどれだけあったか・・・。
 
話せば不愉快なことを言われるからと黙っていたら、今度は不機嫌が爆発して、
「中絶なんかしとらんやろうね。」の名言が飛び出すわけで、どうしようもありません。
(中絶云々の話は、実は何度も言われていたことを思い出しました)
 
相手も年を取って以前より体力・気力も弱っているでしょうから、私が強気な言動を続ければ、(姉に対してそうしているように)顔色を窺うようになるでしょう。
でも、その状態にもっていくまでに必要なエネルギーと手間、それまでに受ける不快な言動のダメージを思うと、とても無理です。
 
その大変さを乗り越えて手にするであろう関係と、自分の払う犠牲の大きさが全く釣り合わない。
 
 
関係がこう着状態なのは、私の態度が固まっているせいもあると思います。
何年も話していないし、父親も病気をして心を弱りしているだろうから、今が話すにはいいタイミングなのかもしれません。
 
でも、私には、あの人たちとの関係を何とかしようとするだけのエネルギーは残っていません。
自分が持たないものを使おうとはするまい。余計な苦しみのもとです。
そうはっきり分かったから、良しとしよう。