シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

しがみつかない生き方  香山リカ著

TVでもよくお見かけしていた精神科医の著書です。
お金、恋愛、老・病・死など・・・不必要に執着したり、凹んだりしないよう別視点を提供してくれました。
 
私自身が気になったのは・・・
 
個人的なマイナスの記憶を最初から「なかったこと」にするのは精神医学では「否認」と言われる”問題行動”だが、一度、それとしっかり直面できれば、”かた”はついたはずなのである。それ以上、そこに拘泥してあれこれ考えても、心の問題がプラスに深まることはない。カウンセリングでも、本人にとってマイナスの記憶をきちんと思い出して語ることができれば、とりあえずそれで目標達成、終了となる。
 
 
ふむふむ、じゃあ、親については、私は一応「目標達成」しているらしい。
 
自分は親に愛されているはずだと自分を騙してきたけれど、記憶をもう一度辿りなおして、
 
気持ちに寄り添う慈愛は私の親には決定的に不足していた(父親には欠落している)こと、
そのことをとても悲しく辛く思っていたこと、
親の慈愛が得られないのは自分が悪いんだという前提で、無駄な努力を続けていたこと
今後の改善は望めないこと
 
など、全く嬉しくない現実を認めて、数年がかりで事実として受け入れました。
 
 
今後は、昔の癖が出て、親の言いなりになりそうになったり、親野望む通りにしないといけない気がした時だけ、昔の言動を思い出して腹を立てればいいのかな。
日頃は、「理解完了の事実だから。」と思い出さなくていいのですね。