シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

あなたの心にはどんなトゲが刺さっていますか 齋藤けんじ著

私の回復も足踏み状態なので、読んでみた本です。
 
が、肝心の回復についての部分は同意できませんでした。
 
乱暴にまとめると、
自分が心の傷を受けた状況を客観的に見られるようになるにつれて、回復していく。
加害者(家族・・・主に親)のことを理解すると、自分の心に傷になったことの背景も深く理解できるし、100%相手が悪い、ではなくなっていく。
 
のだそうで。
 
残念ながら、今の私には当てはまりません。
この方法で何とか気持ちのケリをつけられるかも、と思えるのは、大人になってから知り合った嫌な人・・・モラハラ店長レベルまでです。
 
親が暴言はいたり、私を支配しようと私の意思を無視したり、嘲ったりするのも、彼らの心の安定のためには必要なことなのだろう、とは分かっています。
そういう性格になったのも、大きな苦しみが続いたせいなんだろうな、と同情もしています。
 
親には親のいいところがあって、あの時は楽しかったとか、やさしかったとか、世話をかけてしまったとか、困らせてしまったとか思い出すこともたくさんあります。
 
それでも、どうしても、この怒りは収まらないし、納め方もわからなくて困っているのです。
 
 
犯罪加害者が恐ろしく悲惨な状況に追い込まれていて、罪を犯したのもある意味仕方なかったのかもしれない・・・ということは、被害者には関係のないことです。
加害者に同情したり、立ち直りを支援したりするのは被害者の仕事ではありません。
特に、加害者が己の罪に気付いておらず、全く反省もしていないどころか、自分は正しいと開き直って犯罪行為を続けているときに、相手の状況・心情に思いをはせて許す(怒りを手放す)なんてことは今の私には無理です。
 
 
親が死んで、新たな被害が発生する可能性が0になり、全てが「過去のこと」になったら、
もしかしたら、「私の人生に必要な試練だったのかな・・・」とと思えるかもしれません。
 
 
自分に合った回復の道の模索を続けます-