シンプルライフへの遠い道

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徳を積む

今、禅宗の高僧の言葉を集めた本をちらちら読んでいます。
乱暴に要約すると、
 
悪いことをしたり考えたりして悪徳を積むと悪いことが起きて、マイナス貯金が減る。
いいことをしたり考えたりして徳を積んでも、いいことがあると、積んだ徳を使ってしまう。
悪徳を積み続けていても、幸運に会うこともあるし、逆もあるけれど、長い目で見ると、
徳の収支は合う。
なので、一つ一つの出来ことに過剰に一喜一憂せず、良い徳を積みましょう。
 
という考え方があるそうです。
 
私は、親の言動があまりにひどいので接触を断っています。それは自分を守るために必要なことです。
でも、「親を見捨てたことで、将来自分も見放されるんじゃないか。」と漫然とした不安があります。
親自身が、自分の因果応報の結果、子供(私)に知らんぷりされている・・・という事実も、
私が会うのも拒絶することで、親も反省のきっかけを得られるかもしれないので、親のためでもある、という事実も、この不安を消すことは出来ないようです。
どんな相手でも、見下して嘲ったり、好きに利用したりしてはいけないのに、親は何十年もそれを続けた結果が現在なわけで、どう考えてもこの点は親がおかしいのです。
 
 
この徳の考え方はちょっと救いになりました。
理由は何であれ、親を捨てるのは「悪徳」かもしれません。
でも、それをカバーするだけいいことを続ければ、それでチャラになるのかも。
 
私にできることは「小さな親切」程度です。
でも、出来ることをやるのが大事なのです。(と、自分に言い聞かせてみる)