シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

女性の貧困とトラウマ

女性の貧困の番組で、実例として出演している方・・・
 
 人づきあいが上手く出来ず、せっかく正社員で就職しても、体調崩して退職(あぁ、私と同じ!)
 
 一度は実家に戻ったが、精神的な支えは得られず(見合い結婚でもすれば?と向き合ってもらえず)、見通しも立たないまま、都会に出る。
 
 
自分とすごく重なりました。
 
先日の生活保護の番組でも思いましたが、
貧困に行きついてしまう人のうち、どのくらいの人が、ACだったり、トラウマがあったりして生きづらさを抱えているんだろう?
貧困でない人と比べる大規模調査をしたら、有意差が出るに違いない。
 
就職氷河期、職場でのパワハラモラハラなどのいやがらせ、きついノルマなど、
過去の心の傷とは関係ない部分もかなりあると思います。
 
でも、私の気持ちが寄っていくのはこういうパターン。
 
ACなために人づきあいが苦手で、必要以上に傷ついてしまったり、
他人といるだけで疲れてしまう。職場でも浮いたり。
    ↓
もともと耐えられるストレス量がすくないこともあり、職場に適応できず、体調を崩したり、
居場所がなくなって、退職 or 心は死んだ状態
    ↓
現実に対応できない自分に自己嫌悪して、さらに気持ちは内にこもり、
助けてくれる人との出会いや、気持ちの切り替えに出会うきっかけも無くしていく
    ↓
ますます居場所がなくなる&収入は減る
    ↓
交友関係もさらに狭くなる(友達と会うだけでも外食代などかかるから。何気ない一言で傷つくことが増えるから)
 
 
こういう流れに入りそうになっても、家族や友人の心の援助があれば、コース変更のきっかけや、心のエネルギー充電の機会ものあるのでしょうが、ACの場合、心を開ける友人も少ない人が多いだろうし、そもそも家族(親)が精神的に支えてくれるなんてありえません。
それどころか、親は大抵は傷口に塩を塗りこんで苛めて追い出すんですよね・・・。
大人なんだから、親を当てにするな、と言われそうですが、
「家族が最後の砦」ではなく、「家族が一番の迫害者」なのはそれだけで大きなハンデです。
 
 
自分が今、居場所があって、生活が成り立っているのは、夫が引き取ってくれたから。
本当に紙一重の違いでしかありません。
身につまされるものがありました。
 
「貧困も自己責任」とはとても思えません。
心のエネルギーが枯れて、自分でもがくこともできなくなっている人に、
更にがんばれとか、自分で新しい交友関係を見つけなよ、とは言えないです。
私も今でも人付き合いは苦手だし・・・
   私の「人づきあいが苦手」は、「粘り強く頑張れば、数学の問題は解けるようになる(努力で解決できる)」とは違う、「人としての基本仕様の一部が欠けいて、補充不可能だから無理」な部分が大きいですから。私と同類の人には、「分かっていても出来ない」だろうとよくわかります。
 
 
職場では、「私はACで人づきあい苦手だから、それを前提に対応してください。」と言えないし、
ACには特別な経済的・精神的援助を!とも言えない。
(長い目で見れば、精神的な援助を得られる場があれば、社会全体にプラスなんですけど。
 生保などの福祉費削減にもなるし、
 将来の児童虐待も少しは減らせるし、
 がっつり稼いで税金を払ってくれる人が増えるのも社会にプラスですから)
 
埋め込まれた生きづらさの残酷さをひしひしと感じます。
私には具体的には何の援助もできないけれど、
「こうなっていたかもしれないもう一人の自分」と忘れないでいたいです。