シンプルライフへの遠い道

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母を諦める

愛着障害」の本の 成人愛着検査 にこの質問がありました。
 
あなたが子どもの時に、困ったり、病気になったり、怪我をしたときに、親(養育者)はどんな反応をしましたか。
 
父親・・・怪我や病気だと、母親に「手当て・看病しろ」と指示するだけ。
     母の依頼で車で病院まで連れて行ってくれることはありました。
      実際に、体調をたずねたり、治り具合を確かめたり、気遣ったりしてもらった記憶は
      ありません。  
      逆に、お前の不注意だとか、健康管理が出来ていないとか、
                                        けなすこともなかったです。
      妻に世話をさせればいい、で終わり。(無関心)
 
      父親に「困ったこと」を相談した記憶も殆どないのですが、
       ・自分はそういう時自分の力で頑張った という自慢話にすり替わる。
       ・お前が悪い(考えが浅い、忍耐力が足りない、大げさだ)と非難するか嘲る。
      優しく励まされたり、穏やかにアドバイスされた記憶もありません。
      その後どうなったか、後日聞かれたこともありません。
 
 
母親・・・世話はしてくれました。
      軽い怪我なら、「薬を塗っておけば治る」で放置(自分で手当てしました)
      風邪なら、寝かせて、消化にいいものを食べさせる。
         雑炊やうどんを別メニューで作ってくれたりして、冷たくもなかったけれど、
         気分はどうかとか、そのうち治るからと励ますとか、そういうことはなかったです。
 
      治りかけで、人恋しくなってリビングに行くと、「伝染るから、引っ込んでいろ。」と
      閉じ込められて、「全く甘えているだからぁ~」と嘲られることもありました。
 
     困ったことを相談したのかな? あまり記憶にありません。
     基本は、父親とほぼ同じ反応です。
     「お前が工夫すれば解決できるはずだ。」=「自分で何とかしなさい。」でした。
     自分で何とかする為に、親の励ましとか、話を聞いてもらうことが必要だから、
     話していると言うことは理解してもらえませんでした。
 
 
一つ事件を思い出しました。
 
多分小学校の低学年の頃です。
土曜の夜中に凄くおなかが痛くなって、どうしても我慢できなくて、両親の寝室に行って訴えました。
親は、「右か左かどちらが痛いのか。」ばかり聞きます。
「盲腸だったら困る」と思ったみたいです。
私は、全体が痛かったのに、「盲腸はどっちなんだろう?盲腸の方を言わないと!」と思ったのです。
つまり、「親が”盲腸じゃないから大丈夫だろう”と判断したら、自分がこんなに痛くて苦しんでいても、"そのうち治るから自分の部屋で寝ていなさい”と苦しいまま放置される。」と確信していたのです。
本当は、その場で救急病院に連れていってもらいたいくらい痛かったのに!
 
結局、翌日の朝まで様子を見て、まだ痛かったので、午前中に休日診療をしている病院に来るに連れて行ってもらいました。
 
 
同じ頃、
 「生まれてきたくなかった。産んでくれなんて言っていません。」 と学校で言って先生に注意されたけど、そりゃそう思うよな、と思いました。
死にそうにおなかが痛くても、親の気が向かないと助けてもらえないのですから。
自分ひとりで生きていけない子どもが、「生まれてよかった」と思えるはずがありません。
 
 
父親については、私が生まれる前から、「自己愛・モラハラだった」と確信がありますが、
母親については、いつから思いやりのないあんな人だったんだろう?と疑問でした。
育ちの中でそうなったのか、モラハラ夫の悪影響なのか、私の知らない事件があったのか?
 
母親は「世話はしたけど愛はない」 多分、私が生まれた時には、既にこの状態だったのかな。
 
母親は、父親とは違って、毎日の家事など、ずーっと続けて世話はしてくれました。
割と手厚くしてもらった部分もあります。
なので、「私に対しては情性欠如者だ。」と思いながらも、世話はしてもらったから、という思いも残っていました。
手間をかけてくれた中に、「母の愛」を見つけたかったのだと思います。
 
でも、7,8歳の私が、「私がどんなに辛くても、親は基本的には私を見捨てる。」と思っていた。
この事実の方を大切にしようと思います。
 
別に全か無かでなくていいのです。暖かい気持ちが「0」でなかったからといって、
重荷に感じる必要はないのです。
 
母親としての義務感とちょっぴりの愛情で、世話はしてくれた。
でも、私が必要としていた愛情の数パーセントしかくれなかったし、
自分の都合優先で、いつも私を見捨ててきた。
だから、私は母が嫌い。
だから、私は彼女と関わらない。          これでいいんだよ、と自分に何度でも言おう。