シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

さよなら、お母さん  信田さよ子著 3

娘、母親への処方箋・・・
 
娘への提言:
・夫に防波堤になってもらう
・「中立・客観的立場はまやかし」と心得る
・逃げる
・関係を絶つ
・少しずつ距離を取る
・世代連鎖の呪縛を恐れない
・謝罪の言葉を引き出す
 
 私は「関係を絶つ」を選んでいます。
 娘を決定的に失うこと、世間体が悪くなることを恐れているので、母親は強引には動かない。
 でも、距離を保ちながらほとぼりが冷めるのを待っているので、一点突破されないようにしなく てはいけない、とあります。
 心に刻みました。
 
 私の母親も「一点突破」を狙っている気がします。
 震災で無事を知らせたあと、数日後、電話がありました。
 私が距離をとり始める前と全く同じ口調・・・ねっとりとまとわりつくような猫なで声で私の名前  を呼ぶメッセージから始まっていました。
 もし、ちょっとでも私に嫌われて避けられている、でも、自分は付き合いを再開したい、という自 覚があるなら、その声に多少の緊張 やこちらの機嫌を伺うようなニュアンスが混ざっていても いいはずなのに、それは全くなし。
 
 「あぁ、やっぱり恐れていた通り。母親は何も変わっていない。
  隙あらば、以前と同じ、好きに私を嘲笑する立場に戻ろうとしているだけで、新しい関係を築  こう何て全く思っていないのだ。
  努力して距離を取り続けても、母親は何も変わらないのだ。」
 と思い知りました。
 
 「夫実家が大変で今離れている。(もしくは、)父親(夫)がいやで離れている。
  でも、落ち着けば、元の関係に戻るはず。だって私が産んだ子だもの。」
                        母親の考えはこんなところなんでしょうね・・・
 
 
謝罪については、母親がうんと弱ったり、認知症になったりすれば、もしかすると・・・
くらいのもので、「母との最期の別れと引き換えでしか謝罪の言葉を聞けないとすれば・・・」
と著者も言っているように、母親が元気なうちは無理です。
どんなに言葉を選んでこれまでの自分の気持ちを母親に伝えても、
謝罪もないまま逝ってしまう母親が殆どなのではないでしょうか。
今のところ、母親がどんなに弱っても、当てにならない謝罪欲しさに、彼女に関わる気はありません。