シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

さよなら、お母さん  信田さよ子著

こちらは信田さんの10月に出た新刊です。
 
震災後、被災者の不幸と自分を比べることで、元気になる人もいた・・・
 問題を抱えていた人が、「自分の問題なんて、被災者に比べれば大したことない。」と視点を変え て、被災者支援に乗り出したり。
 
元気が出て、他者の助けが出来るなら、結果良ければ・・・ですが、
私はもう一つのタイプ・・・凹んだ方です。
 
家も家族も生活基盤も失ってしまった人たちが大勢いる。
私にはそれらが全てある。
でも、やっぱり親の影におびえたり、昔を思い出して怒り狂ったり、不安や自信喪失に襲われて落ち込むときもあるままでしたから。
 
信田さんは、「不幸くらべしなくていい。」と言ってくれてホッとしました。
そう、何が辛いかは本人次第なのですから。
虐待で言えば、殺される人もいるのだから、虐待経験者だけど生きています、という人は、何の文句も言えないってことになってしまいます。