「老いへの不安」という本を読んで、自分の抱える不安と向き合ってみました。
「健康問題」 特に認知症
薬局にいると、色々な症状の認知症(主に初期)の人に接する機会があります。
ちょっと危なくなってきたかな?と思っていると、ご本人ではなく、ヘルパーさんやご家族が薬 を取りに来る様になったりします。
義父は認知症だし、老いる=ボケ なイメージがあって怖いです。
ボケを考える時、子供がいないのは心細いです。
「施設に入れる手続きだけはお願いね!」と頼む相手がいない。
でも、調べてみると(調査によってばらつきは大きいですが)
日本の認知症有病率はこんな感じで、私の恐れより格段に低いです。
70~74才 4.5%
75~79才 8.8%
80~84才 18.2%
85~ 才 33.9%
90代 50%(上記とは別のデータより)
私は、何となく、70代後半 3割、80代 5割、90代 8割、 な感じで思っていました。
私は認知症になりやすい性格(生真面目で、くよくよしやすい)らしいのですが、
生活習慣病などの、他のリスクは気をつけて避けることが出来ます。
認知症関係の医学はどんどん進歩しているし、いたずらに心配するより、
今は、検診を定期的に受けるとか、野菜を沢山食べるとか、気をつけていればいいな~
と思えて、安心しました(^-^)
「気力・体力・容貌の衰え」
既に半病人の微熱持ち歴4年弱。
閉経後は逆にホルモンバランスの乱れもなくなって、微熱も治るんじゃないかと期待していま す。(何の根拠もない思い込みです)
気力・体力は既に同年代の平均を下回っているので、省エネな生き方を探すしかないな~と 腹をくくりつつあるので、大丈夫かな。
容貌は・・・正直、これ以上下がって欲しくないです。それでなくてもせいぜい十人並みなのに。
高価な化粧品を買い集めても限度がある(いくらなんでも5万円の高級クリームを一生使い続 けるお金はないし)ので、今は、使い方を工夫しようと佐伯式美肌法をお試し中。
立派なおばさん年齢になって、「女として平均以下・・・見た目で男に選ばれたり、同姓の羨望 を集めることはない、欄外の存在」という劣等感から解放されて、清清しい毎日です♪
20代の頃までは、異性として見た目では相手にされていないな~というのを折につけて実感 させられて、仕方ないと思いつつ(もとの作りが普通な上に、おしゃれなどの工夫もしていない のですから)、惨めだったり、悲しかったりしました。
衰えを受け入れつつ、ストレッチをしたり、美肌づくりにはげんでみたり・・・で良いと思っていま す。
「経済問題」
考え始めると不安は尽きないネタの一つ。
今の試算では、終の棲家を購入した上で、1億円くらい貯金がある状態で夫婦で隠居生活に 入れれば安心ですが、かなり遠い目標です。
これも、インフレや天災でどうなるか分からないし、心配しすぎず、無理のない範囲で貯金
を続ければいい話。
「孤独」
ACから少しずつ回復しているせいか、孤独への不安は減っています。
回復を始める前に思っていた世界と、現実は、別世界と分かってきたからです。
世の中の多くの人たちは、私の親のように、私を貶めようとも、利用しようとも、干渉しようとも
していないし、お断りしてもしつこく食い下がる人も殆どいません。
私は近すぎるお付き合いは苦手なので、挨拶を交わしたり、たま~にお茶が出来る人が
ちらほらいればいいので、まぁ、そんなに心配しなくていい気がしています。
今なら、施設や病院に入ったら、職員さん達の親切も素直に受け取れる気がしています。
「死」
これまで言葉に出来ない重苦しい生き辛さ、この世に居場所がない感じ、ぬぐえない自己否 定などに苦しんできたせいか、死に親和性があります。
積極的に死にたいとは思いませんが、
何が何でも長生きしたい!死にたくない!この世は素晴らしい! とも思っていません。
死は恐いですが、それは、一人でアマゾンの奥地に放り出されたら恐いのと似た、
「未知の世界への恐怖」で・・・恐いけど、一度踏み込んでしまえば、意外と平安が得られる かな?という期待もあります。
現実に死を前にしたら、取り乱すかもしれませんが、今の心の平安をかき乱すものではありま せん。
こうやってつらつら考えてみると、今思いつく範囲では、老いを受け入れるのは大丈夫な感じです。
一安心。