シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

ファミリーシークレット  ジョン・ブラッドショウ著

なぜ家族の中で「歴史は繰り返す」のか、
イヤだと思っているのに気付くと同じ状況になっているのか・・・
 
無意識に家族(一族)の未解決問題を背負い込んでいるから-
 
 乱暴にまとめると、こういう内容でした。
 
 
確かに、あります。
私は、「相互依存」でなく、一方的に私を利用したり、私を貶めて己の自尊心を保とうとする人に付け込まれやすいです。
   親がそういう人たちだったので、嫌だと思いながらも、昔ながらの馴染んだ人間関係を
   作っていたようです。
   付け込もうとする相手も、付け込みやすい相手(私)を見つけて寄って来ます。
 
 
父の親兄弟ははっきりしたパターンがあります。
 家族の断絶・・・親・子・兄弟との絶縁、離婚
  祖父は兄弟と縁が切れていたらしいです(未確認。母からちらと聞いた。
                      祖父の葬儀にも、祖父の親族はいなかったかも?)
  祖父は長男とは絶縁したまま他界
 
  父の兄は二度離婚し、妻が引き取った娘とも没交渉
  父の兄は父親(祖父)と兄弟(父と父の弟)とも絶縁 
          かろうじて、祖母とは連絡を取っていたらしいです。
  
  父は兄弟(兄・弟)と絶縁  自分が死んでも知らせるな、と書面で頼まれています。
  父は長男に絶縁され、次女(私)には”年賀状だけの付き合い”に
 
  父の弟は兄二人と絶縁
  父の弟は離婚
 
父を見ていると、この断絶の原因は、
  「相手にも気持ちがあることを本当の意味で認識できない」
  「相手の気持ちを想像する能力ない」
  「自分の利益の為には相手の気持ちを尊重する必要があることが分からない」
 これらによるコミュニケーション能力の欠如、な気がします。
 
父親は、「親娘の会話がしたいらしい」というときがありますが、
私の言葉を受けて、自分の言葉を返すスキルがないので、
父親の「脳内親娘会話」が、目の前にいる私を無視して展開するだけです。
私は自分の存在を無視されたと感じ、父親とコミュニケーションすることは諦めました。
 
ベースがこの状態な家族に何か問題が起こった時、上手くまとまるはずがありません。
誰も相手の言葉をきちんと受け取ることすら出来ないのですから。
各自が独り言を言ったり、妄想で決め付けた相手の言葉に怒ったりしているだけになります。
 
子供のいる兄、姉、いとこがその子供たちとどういう関係になるのか・・・気がかりです。
私は「子供をもたない」ことで、このパターンから退却しています。
これも、この歪んだ伝統の望ましくない結果、だと思います。
 
 
自分の家計図を描いて、自分の親族が抱えていた問題を探ると、自分が陥りやすい問題や、自分が抱える「止めようと思っても止められない事(人間関係のパターン、依存、暗い秘密など)」がどこから来たか分かるそうです。
 
親や祖父母が抱えている問題を自分が背負わされていることも多いとか。
母が、自分が泳げないから水泳を習わせ
    自分が字が下手だから習字を習わせ
    自分が歌が下手だから音楽を習わせた のは分かりやすい例。
 
両親は行きたくても行けなかったので、子供三人を大学に進学させました。
 
祖父はアルコール依存症でした。
父もそう。父は買い物依存もあるみたいです(ゴルフ道具のコレクションはかなりのものでした)
私も買い物依存。兄もそのけあり。
  我が家は「依存症」を受け継いでいるようです。
 
 
 
自分の問題がどこから来たのか分かると、
問題を問題だとはっきり自覚して、次の対応が出来る場合も増えます。
 
自分のことは自分では分かりにくいです。
親族の問題を整理して、自分にフィードバックする現実認識のやり方は有効だと思いました。
 
この本では、
性的虐待が絡む場合は、専門家の助けの下でやるべきと警鐘を鳴らしています。
一人で受け止めるには重過ぎるから。