シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

夫の死に救われる妻たち

インパクトのある書名ですが、身近な人(主に家族・親族)と死別した時に、
悲しみや戸惑いの他に、ホッとする人もいる、救われた気持ちになる人もいる・・・というお話。
(まだ読んでいる途中です)
 
ステレオタイプな反応を期待する世間と、
自分自身の気持ちのギャップに苦しむ人も大勢いる。
 
DV夫、長患いで治る見込みのなかった配偶者、折り合いの悪かった親や義理の親、
先天性の病気で生まれて数時間でなくなったわが子・・・・
    色々な別れが載っています。
 
私は、義母が亡くなったときも、祖父が亡くなったときも、悲しくはなかったです。
わんこの仲間の高齢の方が亡くなったと聞いた場合と、どう違うだろう? 分からないくらい。
内心、悲しみのない自分が後ろめたかったです。
祖父は、酒癖は悪かったけど、孫の私はかわいがってもらったし、いやなことを言われたりされたりしたこともありません。子どもの時は好きでした。
大きくなって、一人の人間として祖父を見たとき、尊敬できる人柄ではないので、段々気持ちが冷めていきました。
 
義母も、殆ど連絡を取り合っていませんでしたが、割と好感を持っていました。
たぶん、[関係]が育っていなかったので、インパクトもなかったのだと思います。
 
今は、親が死んでもさほど悲しくないだろう、と思っています。
18年一緒に暮らして、育ててくれた人たちです。その後もずっと関わりがあったし、
今もないわけじゃない。
長い付き合いだし、いい思い出もあるので、永遠の別れはそれなりのインパクトがあると想像しています。
でも、親を亡くして鬱になったり、何ヶ月も落ち込んだりする方もいらっしゃるそうですが、
それはない。
そんな自分にもちょっぴり後ろめたさもありました。
が、この本を読んで、既に私は「親を喪失しているから。」なんだ! と納得しました。
 
自分がACと気付いて、親との関係、これまでの親の言動とその裏の本心(親も自覚していない親の無意識を勝手に推測)を考えていく中で、
 
 親は私を愛してなどいない。好きに利用しているだけ。
 それは私がずーっと求めてきたとは言えない。
 彼らは、長い付き合いで、以前お世話になった&今後は付き合いたくないAさん、Bさんと
                                                     いうだけ。
 
この結論を心から受け入れる長い過程で、私は親の喪失も受け入れて、乗り越えてきたんだと思います。なぜなら、どこを探しても、「私の親」はいないのですから・・・
もう私の中では、親への服喪は終わっているので、
現実の親が旅立っても、整理するべき自分の気持ちは少ししか残っていない=あまり悲しくない。
こういうことなのかな~ と思います。