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パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

先日古本屋で見つけた本。
 
父は「自己愛性人格障害」だと思っているのですが、
本当はどうかな?と気になってその項目だけ先に読みました。
 
ずばり、 父は自己愛性人格障害 そのもの
事実より格段に自分は素晴らしく、特別だと思い込んでいる・・・その現実と思い込みの落差があまりに大きいので、周りに迷惑。
迷惑なところが、”個性”を通り越して、”人格障害”なんだと思う。
 
 実際よりも格段に自分が優れていると思い込んでいて、賞賛を要求する。
   父と母は同窓生で、一緒に同窓会に行くらしく、母から聞いた愚痴によると、
   父は、「自分は頑張って大成功した」かのように、自慢話をして歩くので
   凄く恥ずかしかったそうです。
   単にサラリーマンとして勤め上げただけで、同窓生の中では、”ふつう”
   それを自慢して、自分は凄いんだ!と吹聴して回ったらしい。
 
   仕事上の苦労は勿論あったでしょうが、高度成長の波に乗って大きくなる会社の
   待遇に報いられながら、定年まで働いただけ。
   父本人が思うように「上位1割には入る快挙」でも何でもない。
 
 自分が注目に値する特別な存在だと思っているし、特別待遇が当然と思っている。
 通常の扱いを受けたら、不当にさげすまれたと怒り出す。
  
 私が、父が壊れていると思ったのが、「花壇事件」
 母が何十年も手入れしてきた実家の花壇を、ちちが、母の了解も、事前通告もなく勝手に掘り返して、「花壇を作り直す」をやりだしたこと。
 
 父に私がこの件を聞くと、
 「お母さんはこれやったけどね」と角が出るジェスチャーをしながらニヤニヤ笑い。
 子どもが、ちょっとしたいたずらを咎められて、笑って誤魔化そうとしている態度でした。
 
母が、自分が手入れしてきたものをいきなりめちゃめちゃにされて怒っているのを、軽くあしらう無神経さには、病的なものを感じました。
 
夫婦喧嘩のあてつけならまだ分かりますが、父は、自分がやりたいことをやって、ナゼ母が怒っているのかさっぱり分からない風でしたから。
 
 
自分にしか関心がないので、自分が昇進した時は辞令を持って記念撮影するほどのナルシストぶりなのに、子どもが賞状をもらっても知らんぷり。
子どもの時も、この落差が理解できず、混乱した記憶があります。
 
この本には、対処法も書かれていました。
自己愛性人格障害の人は、自分を賞賛する人か、自分に代わり(大抵本人には現実問題処理能力が低いことが多いため)実務をやってくれるサポーターしか必要としていないそうです。
で、「使えない人」=「要らない人」。
他人の気持ちに共感する能力も著しく乏しい。
 
上手くおだてあげて、さりげなくその気にさせて動かす のがいいらしいです。
 
私は、その努力は40年近くやって、結局利用され、嘲笑されて、生きるのが辛くなるほど疲れはてたので、父とはさよならしかないです。
 
 
続きは、自分はどんな傾向があるのかな?という目線で読んでみたいです。
この行き詰まり感打開のヒントがあるかもしれません。
人格障害の人の回復への手がかりも書かれているので)