シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

高峰秀子の捨てられない荷物

高峰秀子さんのことはこの本を読むまで全く知りませんでした。
昭和の大女優(ネットで画像を見たら、とっても美しい方で、ビックリしました)
 
高峰さんが、自分がもらったトロフィーをゴミに出すくだりがあると何かで読んで、
シンプルライフの手がかりになるかな? と軽い気持ちで図書館で借りました。
 
著者は高峰さんと親交のある方です。
 
高峰さんの養母は凄い毒親(--;
5歳の時から、学校にも行けずにずーっと女優で稼いで、養母はもちろん、大勢の親族まで養っていたそうです。
 
この本の最後に、発刊当時の高峰さんの写真がありました。
凛と生きてきた方なんだな、と「女優:高峰秀子」を全く知らない私でも、一目でわかる写真でした。
この人の家は、一分の隙もなく片付いているに違いない。 そう思いました。
(実際、片付いているそうです。)
 
親子関係、身辺整理のダイナミックさ、色々刺激を受けました。
 
「結果を引き受けるのなら、好きにしていいんだ。」と励まされました。
 
物の処分は、私はまだまだ幼稚な執着心の塊。
 
高峰さんは、養母が亡くなって、女優業から身を引いてから、本格的な身辺整理・生活のサイズダウンをされたそうですが、
私は今がその時期かな~と思っています。
 
精神的に、「親と決別」しました。
ちょっとしたことで、トラウマスイッチが入って、腹が立ったり、凹んだりするのは相変わらずです。
でも、少し、進んだな、と思います。
彼らの思考パターンも分かってきたし、客観的に見たら、どんな人たちなのかも、だいぶ見えてきました。
自分のことしか考える余裕も力もない、思いやりのない人たち。
自分が受け取ることしか考えていない人たち。
他人の流した汗や涙の重さを想像できない人たち。
 
  例え、過去のことを全て水に流したとしても、
  彼らとは付き合えません。
  接触するたびに、新たな被害が発生するだけだから。
  
「親」という存在への思慕はあるけれど、それを向ける相手は彼らじゃない。
自分が手に出来ないものは、諦める努力をしようと、腹をくくろう。
 
今はこんな心境。
 
今こそ、身辺整理して、「本当の意味での”親”はいないんだ、って悟った新しい自分の再出発」を目指したい。
 
この本はそんな私の今を励ましてくれました。
そのための身辺整理は、半端じゃ駄目ね・・・とも実感。 う~ん(--; 道は遠い。
     
上手く言葉になりませんが・・・