シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

共依存・からめとる愛    信田さよ子著

こちらもお気に入りの信田さんの著書です。

印象に残ったのは、
「女性はケアを強制されている」 という主張

確かに、夫実家のことでは、何人にも「あなたはお仕事していますか」と聞かれました。
仕事をしていないなら、片道6時間かかるけど、通って世話をしろということらしい。
 まぁ、日常生活の世話というより、介護体制の確立とか、諸手続きとか、そちらの方ですが。

でも、これが逆だったら・・・?

私の実家が悲惨な状況な場合、夫に対して、
「あなたはどの程度奥さんの実家の為に動けますか」
と聞く人はまずいない。
普通男性はフルタイムで働いているから、もあるでしょうが・・・
介護問題が出たとき、女性は、働いているかどうかに関係なく、
「あなたは動けないの?」
とプレッシャーをかけられます。
おかしいよなぁ。


で、経済的な問題もあって、夫がDVだったり、アル中だったとしても、簡単に別れらない妻、駄目な夫でも世話して当然な風潮の圧力もあって、虐げられても世話をする妻。
 それが生き残りの為に"共依存"に変容して行き、
               子供たちへの支配になっていく-

自分の実家を振り返っても、これはそうだったな、と思います。


私は、今は家庭内の不健全な人間関係を掘り下げていますが、
背景には社会の価値観が大きく影響しているな~と思いました。

現実問題としての、男女の経済格差(同じ仕事をした時の給与の格差、就く事が出来る仕事の格差、結婚後、家事育児の負担の為に仕事を減らす・辞めることで生まれる夫婦間の経済格差・・・)もとても大きいですし、

女性は世話して当然(男性が同じことすると、世間に絶賛される)な風潮



この本を読んで、母がああなったのは、彼女なりの生き残りの道だったんだろうな、と納得は出来ました。

でも、彼女が私にしてきたことはやっぱり許せません。
      特に、私が結婚してからの言動は赦せません!!