信田さよ子さんの本です。
印象に残ったところ・・・
「悪い夫はよき父親になれない」
著者がカナダで虐待やDVに関わる専門家に聞いた言葉だそうです。
日本で多く見られるパターンは、
「夫は稼ぎ、家事・育児は妻」の役割分担を盾に、子育てには(たまにしか)関わらず、子育ての責任は妻に押し付け、妻を助けたり、相談に乗ったりもあまりしない夫
夫の無関心や協力のなさ、何かあるとこちらを責める態度に諦めた妻達が、夫婦関係で満たされない部分を子供との関係で満たそうとして、子供を支配する(過干渉)
経済的な問題もあって、簡単には別れられない。
子供は、夫婦の不仲な微妙な空気や、母親の愚痴・過干渉、父親の無関心などにさらされて、ACになっていく-
よき夫は、思いやりや共感力があって、出来る範囲で手伝ったり、励ましたりできる人。
仕事が忙しくて、自分は手を出せない場合も多いだろうけど、一言「いつも任せきりで悪いね。ありがとう」とか、話を聞くくらいはできるでしょう?
自分の親を見ても、義父母を見ても、
「悪い夫はよき父親になれない」
真実だな、と思います。