シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

正しいケアマネさん

義父のケアマネさん、苦手です。
二度と話したくないです。
仕事熱心ないい方です。でも、正しすぎるのです。


最初に義父が入院した時、義父のケアマネさんから電話がありました。

要するに、

 家族が面倒を見るのが当たり前なんだから、
 施設入所の手続き、自宅介護の間の介護サービスを受ける手配など
 してください。

 あなたのお義兄さんも、お義姉さんも助けがいる立場なのだから、
 あなた方がやるしかないでしょ。

 あなた、仕事してますか?
 こちらにはいつ来れますか?
 家族の今後をどう考えているのですか?

ってことでした。


おいおい、ですよ。

 これが世間一般の基準で、ケアマネさんが「正しい」のでしょう。

 だから、虐待加害者で、10年以上電話で話してもいない人の世話を、
 夫はしなくちゃいけないんだ・・・ふぅん。
 私はその妻だから、やっぱり、世話しなきゃいけないんだ。
   ・・・あぁ、そう。
 何も状況聞かされていないのに、いきなり責任者なんだ。へぇ。



ケアには4種類の権利があるそうです。

 ケアを受ける権利
 ケアを受けない権利

 ケアをする権利
 ケアをしない権利

ケアマネさんは立場上、「ケアを受ける権利」を振りかざして、
こちらの「ケアをしない権利」は無視。

だからあんなに腹が立ったんだ。

多少は夫実家のために動かなくちゃいけないなぁ、と思っていたのに、ケアマネさんに正義を振りかざされると、

 「あんな人どうなってもいいですよ」

なんて言いたくなってしまうのです。

どちらが正しい、ではなく、立場の違い、心情の違いによる不一致。

それも上手く操るのが「ケア”マネージャー”」の仕事のうちなのでは?
まぁ、ここまで求めるのはおかしいのでしょう。
世間はケアマネさんと同意見だろうし。

世間の基準に後押しされているという自信から、こちらに押し付けるのは止めてください。
法的にはそこまでする義務はありません。
同居の家族ではないので、「保護責任者遺棄」にもならないし。


私は正しくて、自信と正義感に満ちたケアマネさんが苦手です。
仕事熱心で、職務外のことでも、夫実家を助けてくれているのに、苦手です。
二度とお話しすることはないでしょうけど。