ゆっくり読み進め中~
作者さんは、父親には性的虐待を受け、妊娠&中絶・・・この事件のせいで退学処分になりました。
母親は、うすうす気付いていながら知らんぷり
中絶手術の失敗で彼女が死に掛けた時も、付き添いもせず、わざと
遠くの病院へ救急車を向かわせました(彼女の死を望んでいた?)
立派な共犯です。
それでも、彼女は母親への愛情を断ち切れず、大人になっても付き合いを続けます。
私自身、あんな親とは縁を切る(少なくとも気持ちが落ち着くまでは会わない!)と思っています。
理性では、それが私の権利(会いたくない人には会わない権利)と思うし、彼らの言動を思えば、自分を守るために仕方ない、と分かっています。
でも、感情では、
気が咎めたり、
私は心が狭いのか?とか、
この本のような壮絶な虐待や見捨てられを経験したわけでもないのに、
こだわりすぎ?
と思ったり。まだ葛藤が続いています。
作者さんが、牧師さんに言われた言葉・・・
「あなたとお母さんの絆は、あなたが赤ちゃんの時に出来た」
そうなんですよね。親・・・特に母親との絆は、母の胎内にいた時にへその緒で”繋がっていた”時から。
全面的に親(主に母親)の世話に依存して生きていた赤ちゃん~幼児の頃に生き延びる為の手段として刷り込まれた絆がある。
だから、後から理性で断ち切ろうとしても、心の負担が大きい。
気に入らない同僚を仕事のこと以外では無視するとか、
友達と思っていた人に傷つけられたから、距離を取るとか、
そういうレベルの話じゃないんだな~
だから、虐待を受けた人、親と上手く行かない人は苦しむんだ。
自分自身、なかなか理性と感情が一致しなくて、自分を情けなく思ったり、
歩みの遅さにもどかしくなる時もあるけど、仕方ないんだ・・・
作者さんは、母親への気持ちを断ち切れずに苦しみながらも付き合いを続けたけど、それを批判することもできません。
肉親への情は断ち切りがたいから。
でも、私は断ち切る道を選んだから、自分で方向転換しようと思うまでは、今の努力を続けよう。