シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

実家を覆っていた嘘

今思えば、実家の基本理念には嘘がはびこっていました。

 ・子供達は平等に扱う
     兄は家事をしなくていいが、妹達はやらされる
     誕生祝などの打ち切り年齢は、親の都合
      兄はおそらく中学になったら。私は小学2年まで?

 ・これからの時代は男女平等だ
     母に命令してあごで使う父 
     他の家族メンバーの意見を聞かない父
     女性の潜在能力全てが(体力・知力共に)男性より劣ると言って
                          はばからない父

一番の大嘘

 「父は酒好きだけど、飲酒問題はない(楽しいお酒だからOK)」

母にとってはそうだったのかもしれません。

  シラフだろうが、自分を尊重はしてくれない夫
          いつも自分が偉いと威張っている夫
          いたわりとか、思いやりなどない夫

それなら、お酒に夫のお守りを任せて、自分は自分で好きにやる方が楽。
父は暴れたり、どなったりはしなかったし、お酒代が家計を圧迫するほどではないから(いえ、食費を2割以上押し上げていたのですが)。

毎晩酔っ払って、一人子どもがえりしたり、
「俺は偉い、凄い奴だ」という自己像を拡大させて、他者をこき下ろしたり。

もともと自分しかいない自己愛型の父は、酔うと更にそうなって、子どもが自分の話を聞いて欲しいとか、自分の存在を受けてとめて欲しいとか思っていても、対応できない。

そもそも、今、酔っていない父をあまり思い出せません。
一番の家族団らんの時間=夕食の時には、毎晩飲んで出来上がっていくのだから当然かも。

シラフの父と、「気持ちの通じる会話をしたな~」と思ったことがあったかなぁ?
思い出せません。
そもそも、彼とは会話が成立しないので、酔っていたかどうかは関係ないのですが。


父はかなりの小心者なんだと思います。
酔わないと、自分を出せない。だから酔う。
コンプレックスとか、無力感とか、そんな嫌な感情から目を逸らすことができて、気持ちよくなって、自分も一廉の者だと思えるようにしてくれる魔法の液体・・・お酒

姉はきつい時があるので、姉の前では微妙におどおどしています。
代わりに言いやすい私には言いたい放題&嘲笑を浴びせます。
弱い者には横柄。


父も哀れではあります。
 アルコール依存症だった祖父。機能不全家庭で育って、
「俺は実家のようにはならない。しない」
と思っていたのに、同じになってしまった父。
   息子と絶縁状態

  老い先を考えると、あと何回会えるか分からない。
          会いたい
          寂しい
と言ってくる父。
構って欲しくていうのでしょうが、寂しいのも事実でしょう。
でも、私はもう会いません。

寂しい・・・あぁ、そうですか?
また、キャバクラのおねえさまに慰めてもらったらどうですか。