私も、世間と同じく「母性神話」を信じていたいクチだったんだな~
子どもの時、(臓器移植のニュースを見て)
「お父さんには自分の臓器やれんけど、子ども達に何かあったら、お母さんの臓器をやって助けるよ」
私がペット(インコ)を可愛がっているのを見て
「あんたがその子(インコ)を可愛いと思っているのの、何万倍もお母さんはあんたを可愛いと思っているんだから」
「子どもが大事。家族が大事」
・・・・
この手のセリフを聞かされて育ちました。
兄に絶縁されて動揺していた頃、転職先も辞めて、無職・無収入になっているんじゃないかと騒ぐ母に、
私「自分の育てた息子なら、何とかなってるって信じたら?」
母「信じられたらいいっちゃけど・・・」
別の時、兄の話が出て、
母「仕事もせずふらふらしてたら、嫁さんにも愛想尽かされて、
離婚されるっちゃなかろうか」
私「・・・」
このとき、兄が無職だったのかは不明。
口調が、心配口調じゃなくて、
「離婚されて不幸になればいい」
な言い方(--;
当時は、兄を信じられなくなるようなことを言われたんだろうか?
兄に絶縁されたのは余程のショックなんだなぁ
と思っていました。
今は、「利用価値がなくなったら、もう味方じゃないのね」に解釈が変わっています。
子どもに縁を切られたショックは大きいし、納得も出来ないでしょう。
でも、私は心のどこかで期待していたんです。
そんな兄を許せなくても、母には「遠くで幸せにおなり」と少しは思っていてほしい、と。
これは私の一方的な「母性愛のある人でいて欲しい」願望で、向うにすれば迷惑な話なんですが。
当時は、寂しくなりましたが、今は「こなき婆がこんな人でよかった!!」と思います。
もし、子どもが(母の納得できない理由で)離れても、一途に子どもの幸せを願うような人だったら、気が咎めて距離を取り難いではないですか。
利用価値がなくなったと思ったら、容赦なく元気に毒づきながら、自分の人生楽しくやっていくでしょう。
そう分かっているので、随分気楽です。
そういえば、兄に絶縁された時は、母はまだ原因不明の欝の療養中だったのに、兄の絶縁とは関係なく、じわじわ回復していきました。
精神的に不安定で、心が弱っている時でも、子どもの絶縁ごときで心のバランスを崩すような人じゃないんですよね~
離婚経験のある人が、
「この手の人は、こっちが「自分が離れたら、壊れてしまうんじゃないか?」とか心配しても無意味。
離れようとすると大騒ぎするけど、いなくなったら、すぐ元気になって、自分の人生謳歌するよ。あまりのふてぶてしさに、一瞬でも心配した自分がバカらしくなるよ」
とアドバイスをくれました。
その通り!!