シンプルライフへの遠い道

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名前をください(依存症 信田さよ子著)

依存症(信田さよ子著)読書中です。

この本の最初の方に、
 
 児童虐待アダルトチルドレン、ストーカーなど、名前が付くことで浮上してきた、とありました。

さらに、
---引用---
いままで不愉快や苦痛に思っていたことが、名づけられることで対象化され、

明確な輪郭を持ちはじめる。そしてこのことで困っているのは自分だけではな

いことが分かる。

---引用終わり---

とありました。


自分の状況に定義(名前)を必要としている人が多い、ということなんですね。
これはよ~く分かります。

私が毒親にされたことで、あれは酷かった、耐え難かった、と思っていることを
「ちょっと愛情が斜めに届いただけ」
なんて定義されたら、余計凹みます。

自分の苦しい体験に共感や慰めを得られないどころか、
何処にでもあること、相手に悪気がなかったなら・・・、などとあしらわれることで、更に苦悩を深めている人も多いと思います。

本当なら、誰かに話を聞いてもらいながら、体験を再構築して、「過去のこと」にするプロセスが必要なのに、沈黙しか出来なくなってしまう。

簡単な解決策などない、deepな苦しみを聞かされたい人なんていない、のは分かりますけど・・・

それならせめて、名前をください。

私の苦しみに
私の知識の中では、名づけられないこの状況に


あの人たちに「毒親」と名前が付いて、ほっとしています。

私はどうやら「アダルトチルドレン」のようです。
名前が付いて・・・微妙